タンパク質-親水性ビニルポリマー混合系を担体とする制癌剤の徐放化

Controlled slow release of anticancer from protein-hydrophilic vinyl polymer carriers

Asano, Masaharu; not registered; Kaetsu, Isao

蛋白質-ビニルモノマー混合系を担体とする薬物との複合体を低温放射線重合法と熱変性処理法を組合わせることによって調製し、複合体からの薬物の放出性について検討した。系中に含まれる2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)を-78 $^{circ}$ Cで放射線重合させたのち、アルブミンを熱変性処理したとき、複合体からの塩酸ブレオマイシン(BLM)の放出速度は最も抑制された。この抑制効果は架橋ポリマーを共存させることにより、さらに有効であることがわかった。一方、放出試験を蛋白質分解酵素存在下で行なった場合、混合組成における仕込みHEMA濃度の増加に伴ない消化性は著しく低下したが、組成と消化性との間に加成性が成立しなかった。走査型電子顕微鏡観察、放出試験などの結果から、アルブミン単独系の担体にビニルモノマーを共存させることによって、BLMの放出性および複合体中に含まれるアルブミンの消化性を顕著に抑制できることが明らかになった。

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使用言語	:	Japanese
掲載資料名	:	高分子論文集
巻	:	39
号	:	5
ページ数	:	p.333 - 338
発行年月	:	1982/00
発表会議名	:
開催年月	:
開催都市	:
開催国	:
キーワード	:	徐放化; 蛋白質; ビニルポリマー; 低温放射線重合; 熱変性; 制癌剤; 消化性; 蛋白質分解酵素

特許データ	:
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論文URL	:	https://doi.org/10.1295/koron.39.333
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広報プレスリリース	:
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Access	:	- Accesses
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InCites™	:	パーセンタイル：25.25 分野：Polymer Science
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登録番号 : A19811470
抄録集掲載番号 :
論文投稿番号 : 6297

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