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熱変性タンパク質を担体とする制癌剤の徐放化

Controlled slow release of anticancers from device of thermally denatured proteins

浅野 雅春; 吉田 勝; 嘉悦 勲

Asano, Masaharu; not registered; Kaetsu, Isao

制癌剤を含む水溶液をアルブミン、ヘモグロビンのような蛋白質と混合し、適当な形状に成形後、熱変性処理を行うことによって蛋白質-制癌剤複合体を調製した。この複合体からの制癌剤の放出性と複合体の消化性の関係について検討した。制癌剤の放出速度は用いた蛋白質の種類のみならず、蛋白質の変性時における温度・時間、複合体作成時の水分含量および加圧条件に大きく依存することがわかった。この場合、牛血清由来のアルブミン結晶物を担体とした時が、制癌剤の放出が最も抑制された。一方、蛋白質分解酵素存在下で制癌剤の放出試験を行なった場合、経時的に複合体表面に多数の空孔構造が形成された。この空孔構造は熱処理した複合体の変性度の不均一性に依存するもので、変性度の低い部分から消化作用を受けていくと考えられる。この場合、制癌剤の放出速度は複合体の消化によって著しく増加した。溶出性(放出性)、酵素分解性(消化性)への$$gamma$$線照射効果も一部検討した。

no abstracts in English

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パーセンタイル:35.87

分野:Polymer Science

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