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ウラン廃棄物の処分に係る調査研究(娘核種の影響その2)

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河田 陽介*; 河村 裕二*; 生瀬 博之*

not registered; not registered; Ikuse, Hiroyuki*

昭和63年度から平成2年度までに行った「ウラン廃棄物の処分に関する調査研究」の成果の一つとして、ウラン廃棄物を放射性廃棄物として捉えたとき、"その娘核種の特性とその処分への影響"の検討の必要性が指摘された。これを踏まえ、基礎的な研究として、平成3年度は娘核種の生成に伴う放射線学的影響の経時変化の計算を行い、現行の線量規制体系の下では、これら娘核種を考慮する必要があるという結果が得られた。今年度は、平成3年度の基礎研究の継続として、回収ウラン汚染廃棄物を放射性廃棄物として捉えたときの夾雑核種による安全性への影響を検討した。その結果、TRU核種やFP核種の影響は小さいが、人工ウラン同位体等の影響に配慮する必要があるという結果が得られた。また、天然ウラン汚染廃棄物を浅地中処分した場合を想定して、六ケ所埋設センターの申請シナリオに準じた評価を行い、初期は現行の規制線量を満足するが、遠い将来にわたって生成する娘核種の影響が10万年以降に無視できないレベルに達するという結果が得られた。以上の基礎研究により、現行の線量規制体系下における、ウラン廃棄物処分の安全性評価に対するウランの娘核種等の影響の輪郭が明らかになった。今後は、これらの基礎研究を踏まえ、より実際的な処分を念頭に、廃棄体や処分環境パラメータの調査等を行い、それらに基づく試算を通して、研究・検討を具体化する必要があると考えられる。

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