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東濃地域を対象にした屈折法弾性波探査による地質構造調査(その1)

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米田 茂夫*

Yoneda, Shigeo*

本調査は、水理地質構造モデル構築の一環として、地下水流動の規制要因と考えられる断層・破砕帯等の位置や規模、及び不整合面(堆積岩と花崗岩との不整合面)深度や形状を把握するために、東濃鉱山周辺地域を対象に、屈折法弾性波探査及び測線上の現地地質調査を実施したものである。探査の測線長は1,700m、受振点間隔は10m、起振点間隔は70$$sim$$160mである。現地調査の結果、測線0$$sim$$845m間及び1,160$$sim$$1,700m間は、基質の花崗岩マサ中にチャート・花崗岩の円礫を含む砂礫層で、鮮新統の土岐砂礫層に相当する。また、測線845m$$sim$$1,160m間は青灰色の細粒$$sim$$中粒凝灰質砂岩で、中新統の瑞浪層群明世累層に相当する。弾性波探査の結果、調査地の地盤は速度分布の違いにより4つの速度層に区分される。第1速度層は、0.3$$sim$$0.8km/secの速度値を示し、現地形に沿うような形で1$$sim$$13mの層厚で分布する。第2速度層は、0.8$$sim$$1.4km/secの速度値を示し、上位の第1速度層に沿うような形で3$$sim$$19mの層厚で分布する。第3速度層は、1.8$$sim$$2.2km/secの速度値を示し、26$$sim$$108mの層厚で分布する。第4速度層は、調査地の基盤速度層で4.0$$sim$$6.0km/secの速度値を示す。また、本探査側線において3箇所の低速度帯が認められるが、これらはいずれも第四速度層の速度値の1/2以下の速度値である。現地調査及び既存試錐孔データから、第1速度層は表土・崖錐堆積物及び土岐砂礫層・瑞浪層群の強風化部、第2速度層は、土岐砂礫層・瑞浪層群の風化部、第3速度層は土岐砂礫層及び瑞浪層群の新鮮部及び土岐花崗岩の風化部、第4速度層は土岐花崗岩新鮮部に相当すると考えられる。また、519m$$sim$$568m間の低速度帯は、月吉断層及びそれに伴う破砕帯に相当するものと考えられる。

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