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00SE-03孔における水圧破砕法による初期応力測定

${{it In situ}}$ stress measurement in 00SE-03 borehole using hydraulic fracturing

加藤 春實*

Kato, H.*

核燃料サイクル開発機構は、東濃鉱山領域を例として、東濃鉱山敷地内の地表から掘削されたボーリング孔において初期応力測定を行ない、三次元的な初期応力状態の評価方法について研究を実施している。本調査ではその一環として00SE-03孔を利用して水圧破砕試験をおこない、初期応力(水平面内の最大および最小主応力値および最大主応力の方位)と深度の関係を深度233.6mから263.9mの区間で測定した。そして、今回実施された00SE-03の孔の結果と、これまでに99SE-02孔、TM-1孔、TM-2孔および98SE-01孔において 行われた水圧破砕試験の結果とを比較検討した。得られた知見をまとめると次の通りである。(1)00SE-03孔の深度233.6mから263.9mまでの初期応力環境はSH$$>$$Sh$$>$$Sv+の逆断層型である。(2)00SE-03孔の深度233.6mから深度238.5mの区間における最大主応力の方向はN70Eであるが、249.9mから下部の最大主応力の方位はN30Wを中心に分布しており、当該地域における地殻水平ひずみの最大圧縮方向と調和的である。(3)00SE-03孔で測定された初期応力状態は、孔口の接近している99SE-02孔の土岐花崗岩における測定結果とおおむね一致し、これら2本のボーリング孔の周辺の初期応力状態はほぼ同じであると考えられた。(4)不整合面以下の土岐花崗岩に限定して東濃鉱山敷地内の初期応力状態を概観すると、月吉断層上盤の土岐花崗岩内部のSHとShは下盤の値よりも大きく、最大主応力の方位は上盤の方が下盤よりも西側に分布しているという特徴が見いだされた。

no abstracts in English

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