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PNC316鋼被覆管のスエリング挙動; FFTF/MFA-1, 常陽/C3M, 常陽/B8データに基づく検討

Swellng behavior of PNC316 stainless steels cladding tube; An Examination based on PIE data of FFTF/MFA-1, Joyo/C3M and Joyo/B8 irradiation test

堂野前 貴子  ; 赤坂 尚昭; 山県 一郎 

Donomae, Takako; Akasaka, Naoaki; Yamagata, Ichiro

従来、高速炉炉心材料用SUS316相当鋼(以下PNC316鋼)のスエリング挙動は材料照射材の結果をもとに評価されてきた。しかし平成 8年以降に得られた20$$times$$E(+26)n/㎡(E$$>$$0.1MeV)を超える高照射量の燃料集合体照射材の結果から材料照射材とのスエリング挙動の差異が明らかとなった。 高照射量領域で同等の温度と照射量条件下で比較すると、燃料集合体照射材のスエリングは材料照射材に比べて大きい値を示し、スエリング速度も燃料集合体照射材の方が大きな値を示している。それぞれの場合の照射条件をさらにをさらに詳細に比較すると、温度変動や応力などの条件が大きく異なることから、照射条件がこれらのスエリング挙動の違いに影響を及ぼしている可能性が示唆され、それらの因子の同定分析を行った。例えば、燃料集合体照射の場合では照射中の温度が変動するが、材料照射の場合はほぼ一定温度にて照射される。 本報告書では、燃料集合体照射されたPNC316鋼被覆管のスエリング挙動の分析に重点を置き、これまでの知見を統合した当該スエリング挙動の相違の因子分析とスエリング挙動実験式について報告する。得られた結果を以下に示す。 (1)燃料集合体照射材と材料照射材のスエリング挙動の相違に最も大きな影響を与える因子は、温度効果(温度変動・温度勾配)であると考えられる。 (2)PNC316鋼被覆管のスエリング挙動実験式(燃料集合体照射)は以下に示すとおりである。S=R$$times$${$$phi$$t+(1/$$alpha$$)$$times$$ln{1+exp($$alpha$$$$times$$($$tau$$-$$phi$$t)))/(1+exp($$alpha$$$$times$$$$tau$$)}} 但し、R=1%/dpa, $$alpha$$=-0.29282$$times$$tanh(T-508.31)/15.502)-0.40981$$times$$tanh((T-469.07)/32.627)+0.28304, $$tau$$=127.08$$times$$tanh((T-340.16/461.44)-147.14$$times$$tanh((T-350.75)/82.422)+118.2 上記の適用範囲は、照射温度430$$^{circ}$$C $$sim$$ 550$$^{circ}$$Cである。これによると、燃料集合体照射の場合23$$times$$10$$^{26}$$n/m$$^{2}$$ (E$$>$$0.1MeV, 550$$^{circ}$$C付近)において最大約14%のスエリングを有すると推測される。

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