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MOX燃料電解溶解技術開発,3; $$alpha$$固体廃棄物中のPuO$$_{2}$$溶解試験

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都所 昭雄; 綿引 政俊 ; 木原 義之; 石井 康彦*; 小笠原 誠洋*; 大高 昭博*

Todokoro, Akio; Watahiki, Masatoshi; Kihara, Yoshiyuki; Ishii, Yasuhiko*; Ogasawara, Masahiro*; Otaka, Akihiro*

硝酸に対して難溶性である二酸化プルトニウム(PuO$$_{2}$$)の溶解技術向上を目指した電解溶解試験を実施している。この電解溶解法は硝酸銀の電解酸化反応で生成するII価の銀イオン(Ag$$^{2+}$$)を酸化剤とし、PuO$$_{2}$$(IV)がPuO$$_{2}$$$$^{+}$$(V)を経由しPuO$$_{2}$$$$^{2+}$$(VI)まで酸化することにより硝酸への溶解が進行する方法である。本報告書は、プルトニウム燃料製造施設で発生する$$alpha$$固体廃棄物に付着あるいは含まれるPuO$$_{2}$$を硝酸へ溶解する方法として、電解溶解法の適用性を確認することを目的として実施したものをまとめたものである。金属廃棄物を模擬したステンレス製の試験片は、酸化剤として用いるII価の銀イオン濃度に依存して、PuO$$_{2}$$の溶解率が高くなることを確認した。これは、II価の銀イオン濃度にPuO$$_{2}$$の溶解が依存することやステンレス表面へのII価の銀イオンによる浸食効果が寄与しているものと考えられる。また、難燃性廃棄物を模擬したハイパロングローブおよびビニルバッグの試験片は、不燃性廃棄物と同様に酸化剤として用いるII価の銀イオン濃度に依存して、PuO$$_{2}$$の溶解率が高くなることを確認した。しかし、表面の浸食による効果は観測されず、ステンレスに比べるとPuO$$_{2}$$の溶解率は低い。可燃性廃棄物については、プルトニウム廃棄物処理開発施設(PWTF)で焼却を施した焼却灰を模擬して試験を実施した。焼却灰構成成分とMOXとの混合比によらず、99.9%以上の溶解率が得られ、焼却灰中のPuO$$_{2}$$の溶解にII価の銀イオンが有効に寄与していることを確認した。これらの結果から、$$alpha$$固体廃棄物中のPuO$$_{2}$$を電解溶解法により効率的に溶解でき、$$alpha$$固体廃棄物中のPuをほぼ全量を溶解できる見通しを得ることができた。

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