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ZnCr$$_{2}$$O$$_{4}$$の磁場中での中性子散乱

Neutron scattering of ZnCr$$_{2}$$O$$_{4}$$ in magnetic fields

片野 進; 角田 頼彦*; 鈴木 啓幸*; 白鳥 紀一*; 近 桂一郎*; 喜多 英治*

Katano, Susumu; Tsunoda, Yorihiko*; Suzuki, Hiroyuki*; Shiratori, Kiichi*; Kay, Kohn*; Kita, Eiji*

ZnCr$$_{2}$$O$$_{4}$$はNormal Spinel構造を持つ典型的な幾何学的スピンフラストレーション系で、約12.5Kでわずかな格子歪を伴って反強磁性秩序を示す。磁気秩序相でスピン・パイエルス型の磁気励起や強磁場帯磁率でのプラトー等、興味ある物性を示す。最近、磁場中冷却した単結晶の磁化率測定で、低磁場では試料の回転に対して顕著な異方性が観測されるが、数T(テスラ)の磁場中ではほとんど等方的になってしまうことが報告された。この実験に触発されて、中性子散乱実験を磁場中で行った。測定はJRR-3MのTAS-2を用い、単結晶の(111)散乱面に垂直に磁場をかけた。測定磁場H=0 TでもFCとZFCですべての磁気散乱強度が変化するが、H=5Tではhh0(h=n/2, n=odd)ピークは消滅する。特定の磁場で急激に強度が変化をはじめ、この変化は可逆的である。先の帯磁率の異方性の測定で、磁区の分布は5Tでも変化しないことが確認されているので、この磁気散乱強度の磁場依存性はスピン構造の変化からきていると考えざるを得ない。すなわちZnCr$$_{2}$$O$$_{4}$$の磁気構造は局所格子歪とcoupleして複雑な構造に落ちているが、比較的低い磁場で($$sim$$1.2T)、より対称性の高い構造に変化することを示している。

no abstracts in English

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