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天然高分子水溶液の電子線パルスラジオリシス法による吸収スペクトルの変化

The Change of absorbance spectrum of polysaccharide derivatives on aqueous solution by pulse radiolysis method

佐伯 誠一*; 室屋 裕佐*; 工藤 久明*; 勝村 庸介*; 長澤 尚胤; 玉田 正男

Saiki, Seiichi*; Muroya, Yusa*; Kudo, Hisaaki*; Katsumura, Yosuke*; Nagasawa, Naotsugu; Tamada, Masao

放射線照射によるカルボキシメチルセルロース(CMC)やカルボキシメチルキチン/キトサン(CMCT, CMCTS)のような多糖類誘導体の架橋反応のメカニズムを解明するため、特に高分子鎖と水の放射線分解生成物中のOHラジカルや水和電子などのラジカルとの反応による高分子ラジカルの生成に着目し、長時間の過渡吸収測定によるパルスラジオリシス法で検討した。パルスラジオリシス実験においては、CMC水溶液では吸光度が30分程で減衰している。これはCMC水溶液中では長寿命の高分子ラジカルが存在していると考えられる。CMCTS水溶液では、徐々に吸光度が増え、30分程で安定している。これはCMCと異なり、安定生成物の吸光度であると考えられる。また、紫外可視分光器によって照射後長時間経過した試料の吸収スペクトル変化を測定した結果、20mM/L濃度のCMC水溶液の長時間における吸光度スペクトル変化が観測され、240nmでの吸光が時間経過とともに減少していることから、溶液中に残存する高分子ラジカルの減衰変化であると考えられる。多糖類の構造の違いによって、生成ポリマーラジカルの減衰挙動や安定生成物が異なることを見いだした。

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