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生体高分子用中性子回折装置BIX-3, BIX-4による2006年度の研究成果

Current status on neutron diffraction studies of biomacromolecules using BIX-3 and BIX-4 in 2006

栗原 和男; 玉田 太郎; 大原 高志   ; 黒木 良太

Kurihara, Kazuo; Tamada, Taro; Ohara, Takashi; Kuroki, Ryota

BIX-3, 4(原子力機構$$cdot$$JRR-3)を用い、2006年度は茨城大学田中助教授ら、大阪府立大学木下助手らと共同で下記タンパク質の中性子回折データを収集し、現在構造精密化中である。ブタ膵臓インスリン(正方晶)では2.5$AA $分解能のデータを得た。この晶系で観測されるpHに依存したヒスチジン残基のコンフォメーション変化をそのプロトン化状態から解析していく。同タンパク質$$cdot$$2Zn含有型結晶では2.0$AA $分解能のデータを得た。インスリンは膵臓でZnイオンと結合した6量体で保存される一方、単量体の形でホルモンとして働くため、正方晶と2Zn含有型での構造比較から生物作用on/off機構の理解を目指す。ウシ膵臓リボヌクレアーゼA(RNA加水分解酵素)では1.5$AA $の高分解能データを取得した。その触媒,基質認識機構での水素・水和水の役割を解明する。ブタ膵臓エラスターゼ(1.75$AA $分解能データ取得)はセリンプロテアーゼの一種で各種炎症性疾患を引き起こし、その阻害剤開発のため構造を基盤とした創薬研究に使われてきた。これは中性子回折法で解析する初めての薬物標的タンパク質で、薬物・タンパク質間相互作用を中性子解析で検証する重要な例となると思われる。

no abstracts in English

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