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イオンビーム照射によるオステオスペルマム突然変異体の誘発

Mutation induction in osteospermum by ion beam irradiation

飯塚 正英*; 木村 康夫*; 長谷 純宏; 田中 淳

Iizuka, Masahide*; Kimura, Yasuo*; Hase, Yoshihiro; Tanaka, Atsushi

オステオスペルマムは南アフリカ原産のキク科の多年草で開花時期が長く、花壇材料として欧米で人気が高い。多花性で鮮やかな色彩からコンテナや鉢物として日本でも生産が増加している。通常の交配のほか、栽培中の枝変わりから新品種が育成されることがあるが、人為的な突然変異を加えることによりさらに効率的な変異誘導が期待される。本研究では、オステオスペルマム培養葉片にイオンビームを照射し、再分化した個体から変異体を選抜し、さまざまな変異体を獲得することができたので報告する。オステオスペルマム葉片は、$$^{12}$$C$$^{5+}$$では10Gy、$$^{12}$$C$$^{6+}$$では20Gy以上になるとそれぞれ不定芽の発生が認められなかった。変異個体作出には再生率があまり低下しない1$$sim$$5Gyの照射が有効と考えられ、この線量を段階的に照射した葉片から誘導した再分化個体を育成した。これまでに約3000個体を育成し、形態や花色に変異がある39個体を選抜した。変異個体の内訳は花色変異が濃黄系10,淡黄系5,オレンジ系9,白2,その他4で、草姿変異はわい性8,斑入り1であった。花色変異率は$$^{12}$$C$$^{5+}$$で1.3%、$$^{12}$$C$$^{6+}$$で0.6%、草姿変異率は$$^{12}$$C$$^{5+}$$で0.3%、$$^{12}$$C$$^{6+}$$で0.3%となり、$$^{12}$$C$$^{5+}$$の変異誘導率が高かった。元株の「マザーシンフォニー」は黄色の舌状花を有するが、得られた変異個体は白$$sim$$黄色$$sim$$オレンジの間で変異が見られ、中にはパステル調でストライプが入り、これまでの枝変わりでは発生しなかった花色個体も得られた。

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