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イオンビーム及び$$gamma$$線照射によるイネ種子蛋白質組成突然変異体の効率的選抜

Effective screening method of seed protein composition mutants induced by ion beams and $$gamma$$ rays irradiation in rice plant

西村 実*; 森田 竜平*; 草場 信*; 山口 博康*; 長谷 純宏

Nishimura, Minoru*; Morita, Ryohei*; Kusaba, Makoto*; Yamaguchi, Hiroyasu*; Hase, Yoshihiro

イネの種子蛋白質突然変異体をSDS-PAGEによってM2種子でスクリーニングする場合、突然変異体の出現率は非常に低く、多大な労力が必要である。今回、玄米の外観に関して一次スクリーニングを行い、それらの中から種子蛋白質組成に関して2次スクリーニングを行うことによって種子蛋白質突然変異体を効率的に獲得できることを明らかにした。$$gamma$$線又は炭素イオンビームを照射したイネのM2世代において粉質変異を示した287系統のうち68系統($$gamma$$線31系統,イオンビーム37系統)について蛋白質組成に変異が認められた。多くは26kDaのグロブリンと16kDaのプロラミンが同時に減少するタイプ、26kDaのグロブリンと16kDaのプロラミンが同時に減少し、さらにグルテリンの酸性サブユニットの減少を伴うタイプ、57kDaのグルテリンの前駆体が増加するタイプの3種類であった。今後これらの変異形質が安定的に後代に伝わるか否か、致死性等の劣悪変異を伴っていないか等について確認を行う必要があるが、種子蛋白質組成の変異体のスクリーニングに非常に有効な選抜方法になり得ると考えられる。

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