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高エネルギー放射光白色X線による鉄鋼材料溶接部の応力測定

Stress measurement of welding zone in steel material by high energy white synchrtron radiation

桐山 幸治; 柴野 純一*; 西村 優*; 菖蒲 敬久  ; 金子 洋; 梶原 堅太郎*; 鈴木 賢治*

Kiriyama, Koji; Shibano, Junichi*; Nishimura, Suguru*; Shobu, Takahisa; Kaneko, Hiroshi; Kajiwara, Kentaro*; Suzuki, Kenji*

鉄鋼材料に見られる応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking:以下SCC)の原因は、溶接部近傍の微小領域における残留応力が関係していると考えられ、SCC機構解明のために残留応力測定が必要とされる。本研究では、SPring-8の日本原子力研究開発機構専用ビームラインBL14B1において高エネルギー放射光白色X線を用いた鉄鋼材料の溶接部の表面から内部の応力測定法の検討を行った。低合金高張力鋼(WEL-TEN)を材質とするスポット溶接試験片に高エネルギーの放射光白色X線を照射した。厚さ5mmの試料内部を透過してきた回折X線をGe半導体検出器で測定し、試料深さ方向・水平方向に走査することにより溶接部の2次元ひずみ分布を求めた。その結果、複数の結晶面から得られた回折X線において、スポット溶接部及び熱影響部近傍においてひずみや塑性域に関連する半価幅の分布を測定することができた。放射光白色X線を用いた本測定手法によって鉄鋼材料中の溶接部近傍の内部ひずみの分布を非破壊で評価できることが示された。今後SCC機構解明のキーポイントとなる鉄鋼材料の溶接部における材料の内部応力の詳細を明らかにすることが期待できる。

no abstracts in English

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