検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

重イオンが$$gamma$$線照射前後のMOSキャパシタに誘起する過渡電流

Heavy ion induced transient currents on MOS capacitors before and after $$gamma$$ irradiation

小野田 忍; 府金 賢; 平尾 敏雄; 大島 武; 高橋 芳浩*; 今川 良*; 大西 一功*

Onoda, Shinobu; Fugane, Masaru; Hirao, Toshio; Oshima, Takeshi; Takahashi, Yoshihiro*; Imagawa, Ryo*; Onishi, Kazunori*

本研究では、$$gamma$$線によるトータルドーズ効果によって電気特性が劣化したMOS(Metal Oxide Semiconductor)キャパシタに対して、1個の重イオンを照射し、その際に発生するシングルイベント過渡電流を調べた。試料は、p型バルクシリコン上に作製したAlゲートMOSキャパシタ(酸化膜厚:100nm,電極直径:100$$mu$$m)である。試料に対して、吸収線量が6.6kGy(SiO$$_2$$)になるまで$$gamma$$線を照射した。$$gamma$$線照射前後のV$$_{FB}$$(フラットバンド電圧)の変動に着目すると、そのシフト量はおよそ-16.3Vであることがわかった。$$gamma$$線照射前の試料において発生する過渡電流は、印加電圧が高くなるに従い大きくなることがわかった。一方、電圧を印加しない$$gamma$$線照射後の試料で発生する過渡電流は、電圧を印加しない$$gamma$$線照射前の試料で発生する過渡電流と比較して4倍も大きくなる一方、15Vを印加した$$gamma$$線照射前の試料で発生する過渡電流と同等の大きさになることが明らかになった。このことから、酸化膜中の固定正電荷が空乏層の電界強度を強め、その結果、重イオンが誘起する過渡電流が大きくなったと考えられる。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.