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植物研究用$$^{64}$$Cuの製造と植物内${it in vivo}$イメージングへの応用

Production of $$^{64}$$Cu and applications to ${it in vivo}$ imaging in a plant

渡邉 茂樹; 石岡 典子; 鈴井 伸郎; 河地 有木; 石井 里美; 松橋 信平; 片渕 竜也*

Watanabe, Shigeki; Ishioka, Noriko; Suzui, Nobuo; Kawachi, Naoki; Ishii, Satomi; Matsuhashi, Shimpei; Katabuchi, Tatsuya*

半減期12.7時間のポジトロン放出核種である$$^{64}$$Cuは半減期12.7時間の放射性核種で壊変形式が多様であることから、PET診断やガン治療など医学分野において広く利用されている核種の一つである。これまでわれわれは、医学分野での利用を目的とした$$^{64}$$Cuの新規製造方法を決定し、定常製造を可能にしてきた。一方で、銅は植物において呼吸や光合成過程などに関与する必須元素の一つであり、その役割の多くは明らかになっているものの「生きた」植物における動態を可視化した報告はほとんどない。そこで、われわれが開発した$$^{64}$$Cuの新規製造法と、$$^{64}$$Cuをトレーサーとしたポジトロンイメージング装置PETISを用いた銅の移行の可視化を行った。$$^{64}$$Cuの製造は$$^{64}$$Ni(p, n)$$^{64}$$Cu反応により行い、イオン交換法を用いて$$^{64}$$Cuの分離・精製を行った。得られた$$^{64}$$Cuを播種後約25日のダイズへ供与し、PETISにより非侵襲的に3日間測定を行った。その結果、330 MBqの$$^{64}$$Cuが生成し、回収率89%で270MBqの$$^{64}$$Cuを放射核種純度は99%以上でターゲットから回収した。PETISによる植物体への$$^{64}$$Cu吸収実験では、時間が経過するにつれて$$^{64}$$Cuが根から茎を経て移行し、36時間後には先端の葉に到達して集積する様子を可視化することに成功した。この結果は$$^{64}$$Cuが医学利用だけでなく、PETISを用いることで植物生理学研究においても有用なトレーサーであることを示す結果である。

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