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大型トカマク装置JT-60Uにおけるディスラプション時の電流減衰時間決定機構の解明

Investigation of determining mechanism of current decay time in JT-60U

柴田 欣秀*; 岡本 征晃*; 渡邊 清政*; 大野 哲靖*; 河野 康則; 諫山 明彦; 坂本 宜照; 大山 直幸; 栗原 研一; 後藤 基志*

Shibata, Yoshihide*; Okamoto, Masaaki*; Watanabe, Kiyomasa*; Ono, Noriyasu*; Kawano, Yasunori; Isayama, Akihiko; Sakamoto, Yoshiteru; Oyama, Naoyuki; Kurihara, Kenichi; Goto, Motoshi*

トカマクにおいては、真空容器に大きな熱負荷や電磁力を与えるディスラプションを制御することは重要な研究課題である。真空容器に発生する電磁力を正確に見積もるためにはプラズマ電流減衰時間の正確な予測が必要であり、現在、プラズマ抵抗$$R$$とインダクタンス$$L$$を用いて電流減衰時間を評価する$$L/R$$モデルが専ら用いられている。プラズマ抵抗率は電子温度$$T_{e}$$の3/2乗に反比例することから、$$L/R$$モデルではプラズマ電流減衰時間は$$T_{e}$$の3/2乗に比例する。まず、電流減衰時の電子温度を正確に評価するため、He線強度比法より電子温度を求め電子温度と電流減衰時間との関係を調べたが、モデルで予測されている依存性は実験データでは見られなかった。この原因として、$$L/R$$モデルでは$$L$$$$R$$が時間的に変化しないという仮定のもとで導かれていることがあると考え、$$L/R$$モデルに$$L$$の時間変化を取り入れて電流減衰時間を再評価し実験値を比較したところ、広い電子温度の範囲で良い一致が見られた。これは電流減衰初期の減衰時間の評価ではプラズマ抵抗だけではなく、インダクタンスの時間変化も考慮しなければならないことを示している。

no abstracts in English

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