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$$^{13}$$N-標識窒素ガスを用いたダイズ根粒における窒素固定の非侵襲的イメージング

Noninvasive imaging of nitrogen fixation in soybean nodules

石井 里美; 鈴井 伸郎; 伊藤 小百合; 河地 有木; 石岡 典子; 大竹 憲邦*; 大山 卓爾*; 藤巻 秀

Ishii, Satomi; Suzui, Nobuo; Ito, Sayuri; Kawachi, Naoki; Ishioka, Noriko; Otake, Norikuni*; Oyama, Takuji*; Fujimaki, Shu

ダイズの根に形成した根粒は窒素を固定し、固定した窒素(固定窒素)を他の部位に輸送することで植物体に窒素栄養を供給する役割を持つ。これまで、高等植物における窒素固定や固定窒素の輸送といった窒素の動態に関する研究は、おもに安定同位体の$$^{15}$$Nにより窒素を標識する方法が用いられてきた。しかし、安定同位体を用いる方法は侵襲的な分析を必要とするため、例えば光や温度の変化に対する数時間内の窒素の固定や固定窒素の輸送の変化といった、環境変化に対する短時間の生理的な応答を解析することは難しかった。そこで本研究では、放射性同位体の$$^{13}$$N(半減期9.97分)により標識した窒素ガスを用いることにより、窒素の固定及び固定窒素の輸送の非侵襲的なイメージングを実現すること、さらに生理機能の定量的な解析を実現することを目的とした。本発表では、高純度の$$^{13}$$N標識窒素ガスの製造法を開発し、PETIS(positron-emitting tracer imaging system)を用いて根粒に固定される窒素の非侵襲的イメージングと、窒素固定速度の定量に成功したので報告する。

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