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肺ファントム実験の光子線量の再評価; PHITSコードで計算した質量エネルギー吸収係数に基づく線量換算手法

Reevaluation of photon dose in lung phantom experiment; Dose conversion technique based on mass energy absorption coefficient using PHITS code

中村 剛実  ; 米田 政夫   ; 堀口 洋徳; 熊田 博明; 和田 茂

Nakamura, Takemi; Komeda, Masao; Horiguchi, Hironori; Kumada, Hiroaki; Wada, Shigeru

JRR-4で実施された肺ファントム実験での実験値と計算値は、中性子線量はよく一致したが、光子線量の実験値は計算値より約13%小さくなった。このため、TLD素子の吸収線量からタフラング、水の吸収線量に換算する方法を検討した。最初に、較正場で照射したTLD(前後を5mm厚のアクリルで挟んだ体系)と肺ファントムで使用しているタフラング、水に対する質量エネルギー吸収係数をPHITSコードで計算した。次に、較正場でのTLD素子の質量エネルギー吸収係数をもとにして、タフラングと水に対する質量エネルギー吸収係数を直接比較することができる条件下でタフラングと水の吸収線量に換算する係数を求めた。また、TLDの測定値から肺と水への吸収線量の換算係数についても同手法で算出した係数を用いた。本手法からの換算係数を用いて肺ファントムのビーム軸に対する線量のプロファイルについて評価を行ったところ、TLD実験値と計算値は約3%で一致した。今後、本手法をBNCT線量評価に適用することにより、光子線量の評価精度が向上できることが期待できるため、早期に臨床研究への適応を目指す予定である。

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