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新規放射性核種「ルテチウム-177」標識抗体によるがん治療の基礎的検討

Evaluation of $$^{177}$$Lu -labeled antibody for cancer therapy

花岡 宏史*; 飯田 靖彦*; 樋口 徹也*; 織内 昇*; 遠藤 啓吾*; 渡辺 智; 渡邉 茂樹; 石岡 典子

Hanaoka, Hirofumi*; Iida, Yasuhiko*; Higuchi, Tetsuya*; Oriuchi, Noboru*; Endo, Keigo*; Watanabe, Satoshi; Watanabe, Shigeki; Ishioka, Noriko

近年、治療効果の増強を目的として抗体に放射性同位元素(RI)を結合したRI標識抗体を投与しがんを治療する放射免疫療法が注目されている。$$beta$$線放出核種であるイットリウム-90で標識した抗CD20抗体(ゼヴァリン)は、悪性リンパ腫の治療薬として日本でも認可されており、新規治療薬として高い治療効果を示している。その一方で、放射免疫療法では十分な治療効果が得られていない場合も多く存在することから、治療成績の向上のためにさまざまな方策が考えられている。その一つとして、新規RIを用いた放射免疫療法が検討されている。抗体が腫瘍へ集積するまでには数日を要することから、6.7日と比較的長い半減期を有するルテチウム-177($$^{177}$$Lu)が新規核種として期待されている。そこで本研究では、$$^{177}$$Lu標識抗体を用いた効果的な放射免疫療法を目指して、$$^{177}$$Lu標識抗体に関する基礎的検討を行った。$$^{176}$$Yb(n, $$gamma$$) $$^{177}$$Yb$$rightarrow$$$$^{177}$$Lu反応で製造した$$^{177}$$Luを用いて$$^{177}$$Lu標識抗体による胆癌マウスを用いた治療実験を行った結果、投与早期より腫瘍が縮小し、6日後には腫瘍が消失したことから、$$^{177}$$Lu標識抗体の放射免疫療法薬剤としての有用性が示された。

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