JMTRの改修・再稼働に向けた取組み,9; 魅力的な照射試験のための技術開発,3; 多数点温度計測用熱電対の製作性

Refurbishment and restart of JMTR, 9; Technology development for attractive irradiation tests, 3; Productivity of multi-paired thermocouples with many hot junctions

北岸 茂  ; 井上 修一 ; 斎藤 隆; 飯村 光一 ; 土谷 邦彦 

Kitagishi, Shigeru; Inoue, Shuichi; Saito, Takashi; Iimura, Koichi; Tsuchiya, Kunihiko

材料試験炉(JMTR)を用いた燃材料の中性子照射試験では、試料の中性子照射量,照射温度等を正確に測定することは必要不可欠である。従来の照射温度計測において、おもに用いられてきたクロメル-アルメル(K型)熱電対は、1000C以上で急速に寿命が短くなることから、次世代軽水炉の燃料開発,高温ガス炉開発,核融合炉開発等で求められている高温での燃材料照射試験では使用条件に限界がある。そこで、高温領域(1000C)での耐熱性に優れ、かつ軸方向温度分布が測定可能な多数点計測用熱電対の開発を開始した。本発表では、N型多対式熱電対の構造設計及び試作試験を行うとともに、炉外における特性評価を行った。その結果、シース外径が1.8mm、軸方向における測温接点間の寸法公差が1mm以内で製作が可能で、かつ素線の導通性,シース-素線間の絶縁性及び各測温接点での電気的特性が良好であったことから、多対式熱電対の見通しを得た。

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