ITER NBの核解析

Nuclear analyses of ITER NB

佐藤 聡; 落合 謙太郎; 今野 力  ; 飯田 浩正*; 諸田 秀嗣*; Nasif, H.*; 田中 政信*

Sato, Satoshi; Ochiai, Kentaro; Konno, Chikara; Iida, Hiromasa*; Morota, Hidetsugu*; Nasif, H.*; Tanaka, Masanobu*

ITER NB設計が放射線遮蔽設計条件や原子力規制許認可要件を満たしていることを確認するために、生体遮蔽体からトカマク建家にかけてのNBシステム全体を対象にした核解析を行った。計算モデルには、おもに、生体遮蔽体,HNB2インジェクター,高電圧電送ライン,L2室,L3室,L2室天井,L3室天井,トカマク建家等が含まれている。またHNB2インジェクターには、おもにカロリメータ,残留イオンダンプ,ニュートラライザー,イオン源,ブッシング,受動磁気遮蔽体等が含まれている。モンテカルロ放射線輸送計算コードMCNP5,核融合用評価済核データライブラリーFENDL-2.1を用いて、運転中の中性子及び線輸送計算を行い、受動磁気遮蔽体や高電圧電送ライン周囲のL2室やL3室の線量率分布、トカマク建家から約130m離れたトカマク建家外の放射線管理区域境界までの線量率分布を求めた。また、運転中の中性子フラックスと放射化計算コードACT-4を用いて、各構成機器の放射化量等を計算した。加えて、MCNPの機能の一部を変更した崩壊線モンテカルロ輸送計算手法を用いて、運転停止後の崩壊線輸送計算を行い、受動磁気遮蔽体や高電圧電送ライン周囲の運転停止約10日後の崩壊線線量率分布を求めた。本講演会で詳細な計算結果について報告する。

Shielding analyse were conducted on ITER NB by Monte Carlo calculation code MCNP5 and Fusion Evaluated Nuclear Data Library FENDL-2.1. Neutron and -ray dose rate distributions during operation are evaluated in L2 and L3 room. Also, these are evaluated outside the building. By using the direct 1 step Monte Carlo method (D1S-MCNP), decay -ray dose rate distributions are evaluated in L2 and L3 room about 10 days after operation. Detailed calculation results are presented in this conference.