大型中性子集光スーパーミラーの開発

Development of focusing neutron supermirror

山崎 大   ; 丸山 龍治   ; 林田 洋寿; 曽山 和彦  ; 永野 幹典*; 山家 史也*; 山村 和也*

Yamazaki, Dai; Maruyama, Ryuji; Hayashida, Hirotoshi; Soyama, Kazuhiko; Nagano, Mikinori*; Yamaga, Fumiya*; Yamamura, Kazuya*

数値制御ローカルウェットエッチング法と表面研磨を組合せた石英基板表面の形状創成と高性能スーパーミラー成膜により、400mmL100mmWの1次元楕円型スーパーミラーを開発した。ミラー形状は長手方向400mmにわたって楕円,幅方向100mmにわたっては平板である。J-PARC BL10(NOBORU)における集光特性測定では、波長3.5以上の中性子の集光に成功し、集光サイズ0.20mm.ピーク強度ゲイン52を達成した。また、表面形状測定の結果ミラー成膜後でも楕円表面の形状誤差は3m(PV)以下、表面粗さは0.2nm(RMS)程度に抑えられており、400mm長さでも非常に高い形状精度を維持していることがわかった。押付け・接着法によっても第1段階として400mmL35mmWの1次元楕円集光ミラーを試作している。この形状測定及び集光特性測定の結果については講演にて報告する。

A focusing neutron supermirror has been developed for 1-dimensional focusing of wide-band neutron beam. The surface figure is elliptic along the long side of the mirror which is 400 mm in length and 100 mm in width. Focusing experiments demonstrated the focal size of 0.20 mm and peak intensity gain of 52 for wide-band neutrons of 3.5