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生体高分子用中性子単結晶回折装置BIX-3,BIX-4による2009-10年度の研究成果; 窒素吹付け型低温装置の導入

Neutron diffraction studies on biomacromolecules using BIX-3 and BIX-4 in 2009-10

栗原 和男; 玉田 太郎; 大原 高志   ; 黒木 良太

Kurihara, Kazuo; Tamada, Taro; Ohara, Takashi; Kuroki, Ryota

生物分子構造機能研究グループでは、生体高分子用中性子単結晶回折装置BIX-3,4(原子力機構・JRR-3)を用い、タンパク質等の生体高分子における水素・水和構造と機能の解明を進めている。BIX-3,4装置高度化の一環として、両回折装置の試料環境に設計した新規の試料ゴニオメータと組合せた窒素吹付け型低温装置(到達温度:100K)を導入した。2010年度は、タンパク質大型結晶に対して本低温装置を適用した測定を本格的に開始した。$$beta$$ラクタマーゼToho-1(共同研究先:理化学研究所・宮野主任研究員)は、抗生物質の$$beta$$-ラクタム環を加水分解し不活性にする酵素の一種であり、バクテリアが抗生物質への耐性を示す原因物質の一つである。BIX-4を用い、そのR274N/R276N変異体結晶から、常温での実験結果に基づいた格子定数と結晶体積から予想される分解能を上回る1.5${AA}$分解能の回折イメージ取得に成功した。現在、回折データセットを収集中である。今後、$$beta$$ラクタマーゼの認識・反応機構を解明し、将来の抗生物質との複合体結晶の構造解析と併せて、阻害剤開発に有用な情報を得ることが期待できる。

no abstracts in English

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