パラジウム同位体の核データ評価

Evaluation of nuclear data on Pd isotopes

長寿命核廃棄物の処理・処分研究において中性子捕獲反応は最も重要な核変換反応である。本研究では長寿命核分裂生成物である $^{107}$ Pd(半減期6.510 $^{6}$ 年)について中性子捕獲反応断面積を高精度で予測するための第一段階としてパラジウム安定同位体(Pd-102, 104, 105, 106, 108, 110)の核データ評価を行った。パラジウム安定同位体の中性子断面積評価計算は光学モデル、前平衡二成分励起子モデル、統計モデルからなる核反応コードを利用し、入射中性子エネルギーが20MeVまでの連続領域について実施した。今回評価した安定同位体から計算した天然パラジウムの全断面積は低エネルギー側のPoenitz (1983)の測定値をよく再現していた。天然パラジウムの捕獲断面積については、どの評価値もkeV領域でほぼ一致していた。また、特に500keV以上今回の評価値はJENDL-4.0と比べて20%以上小さくなり、ENDF/B-VII.0に近い結果となった。

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使用言語	:	Japanese
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発表会議名	:	日本原子力学会2011年春の年会
開催年月	:	2011/03
開催都市	:	福井
開催国	:	日本
キーワード	:	no keyword

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