検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

Fe, Co, Ni, Gdのスピン偏極陽電子消滅

Spin-polarized positron annihilation on Fe, Co, Ni and Gd

河裾 厚男; 前川 雅樹; 深谷 有喜   ; 薮内 敦; 望月 出海

Kawasuso, Atsuo; Maekawa, Masaki; Fukaya, Yuki; Yabuuchi, Atsushi; Mochizuki, Izumi

われわれは、高いスピン偏極率を持つ陽電子線源($$^{68}$$Ge-$$^{68}$$Ga)を開発するとともに、この線源を用いたスピン偏極陽電子ビーム開発と各種磁性材料の先行研究を行っている。これまで、室温で強磁性を示すFe, Co, Ni及びGdについて、ドップラー拡がりスペクトルが磁場反転非対称性を示すことや、その度合が有効磁化に比例することを見いだしている。今回、これらの磁場反転非対称性の磁場依存性と温度依存性を調べた。その結果、FeとCoについては、それらのドップラー拡がりスペクトルが磁化曲線に似たヒステリシス挙動を示すことが見いだされた。NiとGdについては、Fe及びCoとは異なる磁場依存性が観測された。上の差異は、バンドのゼーマン分裂幅、及び、バンド構造に起因すると考えられる。磁場反転非対称性強度の温度依存性については、Fe, Co及びNiのいずれも5-296Kの温度範囲で一定であった。一方、Gdについては200K以上で磁場反転非対称性強度が減少することが知られた。これらの結果は、強磁性転移温度(Fe:1040K, Co:1395K, Ni:628K, Gd:288K)に基づき説明できると思われる。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.