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極紫外自由電子レーザー誘起による超蛍光の観測

Observation of superfluorescence following extreme ultraviolet free-electron laser excitation

永園 充*; Harries, J.; 岩山 洋士*; 登野 健介*; 富樫 格*; 仙波 泰徳*; 大橋 治彦*; 矢橋 牧名*; 石川 哲也*; 繁政 英治*

Nagasono, Mitsuru*; Harries, J.; Iwayama, Hiroshi*; Tono, Kensuke*; Togashi, Tadashi*; Semba, Yasunori*; Ohashi, Haruhiko*; Yabashi, Makina*; Ishikawa, Tetsuya*; Shigemasa, Eiji*

実験はSCSS試験加速器施設で行われた。He原子を試料とし、SCSSからの極紫外自由電子レーザー(EUV-FEL)の波長を1s$$^2$$$$rightarrow$$1s3p共鳴励起相当に合わせ、高濃度のHe原子に照射し、その1s3p$$rightarrow$$1s2s脱励起過程に伴う蛍光(波長=501nm)の時間発展をガス濃度の関数としてストリークカメラにより計測した。He原子濃度が高くなるに従い、遅延時間が短くなり、パルス幅も狭くなっている様子が明確に見いだせた。観測結果の詳細な解析により、EUV-FEL光により励起されたHe原子が、原子集団として蛍光を放出する、超蛍光現象が起きていることが確認された。なお、半導体検出器による強度測定から、入射EUV-FEL光強度に対する超蛍光の変換効率は約10%と見積もられた。超蛍光の観測は、FELの利用研究としては現時点までで唯一のものである。EUV励起による超蛍光は、今回のような可視発光のみならず、1s3p$$rightarrow$$1s2脱励起によるEUV発光においても同様の振る舞いが観測されている。超蛍光は、特殊な環境下で起こる集団的発光現象であり、条件さえ整えば、XFEL励起によるX線超蛍光の観測も可能であると考えられる。SACLAの利用により、研究が大きく進展することが期待される。

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