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Initial decay process of radicals induced in irradiated food

照射食品中に誘導されたラジカルの初期減衰挙動

貝森 良彦*; 坂本 侑輝*; 菊地 正博; 小林 泰彦; 鵜飼 光子*

Kaimori, Yoshihiko*; Sakamoto, Yuki*; Kikuchi, Masahiro; Kobayashi, Yasuhiko; Ukai, Mitsuko*

世界では放射線による食品や農産物の殺菌・殺虫・芽止め処理が盛んになっている。ESR法は国際的に認められた検知法で、照射誘導ラジカルを検出できる。我が国で食品照射の普及のためには、食品中に生成される放射線誘起ラジカルについて、照射直後のラジカルの確認とその減衰挙動を明らかにして、ラジカルの時間変動を確認しておく必要がある。そこで、$$gamma$$線照射直後の黒コショウ,コーヒー生豆,朝鮮人参を用いて、吸収線量の違いによるラジカルの減衰挙動に変化はあるか、また試料によるラジカル減衰挙動に変化はあるかについて検討した。$$g$$値が約2の一本線信号の強度は吸収線量の増加につれて増加した。照射後、時間経過とともにラジカルは急激に減衰した。照射後3時間程度で、すべての検体で長寿命のラジカル成分のみが観測されるようになった。ラジカル減衰挙動が2相に分かれることから、少なくとも2つの半減期が異なるラジカルの存在が示唆された。本研究では、照射直後の不安定なラジカルの測定にも、ESR法を用いて共鳴スペクトルの測定が可能であることを示した。結果として、3種の植物性乾燥食品の初期ラジカル減衰挙動を明らかにすることができた。

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