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重い電子系超伝導体CeCoIn$$_5$$におけるカイラリティを持つスピンレゾナンス

Chirality of the spin resonance in the heavy-fermion superconductor CeCoIn$$_5$$

Raymond, S.*; 金子 耕士   ; Hiess, A.*; Steffens, P.*; Lapertot, G.*

Raymond, S.*; Kaneko, Koji; Hiess, A.*; Steffens, P.*; Lapertot, G.*

"スピンレゾナンス"は、銅酸化物や、鉄系、そして重い電子系などの非従来型超伝導体に共通して観測される磁気励起で、超伝導ギャップ$$delta$$が符号を変える波数において、$${Omega}_{res}$$/2$${Delta}{sim}$$0.64となるエネルギーに観測される。その起源についての共通した理解はまだ得られていない一方、レゾナンスピークは、超伝導の対称性や性質についての知見をもたらすことから、重要な応答である。重い電子系超伝導体では、UPd$$_2$$Al$$_3$$, CeCu$$_2$$Si$$_2$$, CeCoIn$$_5$$において、スピンレゾナンスが観測されている。今回、Ce系重い電子系超伝導体で最も高い$$T_{sc}$$=2.3Kを示すCeCoIn$$_5$$を対象として、磁場下での偏極非弾性散乱実験を行い、その詳細を調べた。その結果、CeCoIn$$_5$$におけるスピンレゾナンスは縮退したモードであり、磁場によりゼーマン分裂を示すことを明らかにした。さらに片側偏極の解析結果から、分裂したピークは、各々のカイラリティを持つ2成分に加え、カイラリティを持たない1成分、合わせて3成分からなることを見いだした。これらの事実は、今後の理論研究を進めるうえで、重要な制約として機能することが期待される。

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