JT-60SAに向けた電子サイクロトロン加熱システムの開発

Development of electron cyclotron heating system for JT-60SA

諫山 明彦; 小林 貴之; 森山 伸一; 横倉 賢治; 下野 貢; 澤畠 正之; 鈴木 貞明; 寺門 正之; 平内 慎一; 和田 健次; 日向 淳; 佐藤 福克; 星野 克道; 坂本 慶司; 梶原 健; 濱松 清隆

Isayama, Akihiko; Kobayashi, Takayuki; Moriyama, Shinichi; Yokokura, Kenji; Shimono, Mitsugu; Sawahata, Masayuki; Suzuki, Sadaaki; Terakado, Masayuki; Hiranai, Shinichi; Wada, Kenji; Hinata, Jun; Sato, Yoshikatsu; Hoshino, Katsumichi; Sakamoto, Keishi; Kajiwara, Ken; Hamamatsu, Kiyotaka

JT-60SAにおける電子サイクロトロン周波数帯(ECRF)システムは、7MW, 100秒入射を可能とする9基のジャイロトロン、全長約80mの9系統の伝送ライン、広い入射範囲(典型的には半径方向に対し度から度、水平面に対し上方20度から下方40度)をカバーする線形駆動ランチャーなどから構成される。既存の110GHzジャイロトロンを用いた開発運転では、直径60.3mmの伝送路を導入することにより、1MW, 70秒の発振に成功した。これまでは伝送路の温度上昇により発振時間が制限されていたが、新しい伝送路では温度上昇が以前の約半分になり、100秒間の出力に見通しが得られた。また、1MWを超えた出力を目指した開発運転を行った結果、1.4MW, 9秒の発振に成功した。これらの結果は以前の出力時間の約2倍である。また、線形駆動ランチャーのモックアップを製作して光学特性試験及び駆動試験を行った結果、設計通りの性能が得られることがわかった。さらに、110GHzと138GHzのミリ波が出力できる2周波数ジャイロトロンを設計・製作した。据付・調整後に開発運転を行い、現在のところ、110GHzで1MW, 0.1秒、138GHzで0.5MW, 0.1秒の発振ができている。

no abstracts in English