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放射線橋かけポリ乳酸弾性材料の開発

Development of poly(lactic acid) elastic material by radiation-induced crosslinking

長澤 尚胤; 金澤 進一*; 吉井 文男; 玉田 正男; 田口 光正

Nagasawa, Naotsugu; Kanazawa, Shinichi*; Yoshii, Fumio; Tamada, Masao; Taguchi, Mitsumasa

植物由来のバイオプラスチックであるポリ乳酸は、環境低負荷材料として注目されている。これまで放射線橋かけによりポリ乳酸の耐熱性を改善してきたが、柔軟性が汎用プラスチックと比較して不十分であるため、応用範囲が限定されている。そこで、可塑剤の添加及び橋かけによる保持性の向上によるポリ乳酸の柔軟化改質について検討した。可塑剤を添加したポリ乳酸を電子線で橋かけさせると、10kGyの照射でゲル分率が可塑剤無添加の約40%から70%に向上することがわかった。また、引っ張り試験での伸びが、可塑剤無添加の数%から70%まで向上し柔軟性が改善した。本試料を80$$^{circ}$$Cで一週間加熱しても可塑剤は染み出さず、透明性及び柔軟性を保持していた。さらに可塑剤の保持量を35%以上にするとゴム弾性を発現することを見いだした。以上のことから、可塑剤の添加と放射線橋かけによりポリ乳酸の柔軟化だけでなく弾性体の作製が可能であることを明らかにし、応用拡大に繋がる見通しを得た。

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