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プロトン多段エネルギー照射による水素吸蔵合金の表面改質

Surface modification of hydrogen storage alloy using multiplex energy proton beam irradiation

阿部 浩之; 森山 和広*; 徳平 真之介*; 内田 裕久*; 大島 武

Abe, Hiroshi; Moriyama, Kazuhiro*; Tokuhira, Shinnosuke*; Uchida, Hirohisa*; Oshima, Takeshi

イオン照射によって材料表面改質させることで、水素吸蔵能の向上を図った。本研究では、水素吸蔵能として初期水素吸蔵反応速度に着目し、単色プロトンビーム照射と多段のエネルギーでプロトン照射した場合について比較した。サンプルは実用材料(MHバッテリーの負極材)等に利用されているミッシュメタルを用い、プロトンのエネルギーは30, 100, 350keVとした。その結果、単色プロトンビームを5.0$$times$$10$$^{15}$$cm$$^{-2}$$照射した場合、未照射に比べ2$$sim$$4倍の初期水素吸蔵反応速度の向上が見られた。さらに、30, 100, 350keVプロトンビームを単色ビームとトータルドーズを合わせ(それぞれ、2.0$$times$$10$$^{15}$$, 1.5$$times$$10$$^{15}$$, 1.5$$times$$10$$^{15}$$cm$$^{-2}$$)て多段照射した場合、単色エネルギー照射に比べ2倍程度吸蔵速度が向上することが見いだされた。このことから、単色エネルギーによる特定深部への高濃度欠陥導入より、多段エネルギーを用いた表面からある程度の厚さを持った欠陥層を形成する方が初期水素吸蔵反応速度の向上に有効であることが示唆された。

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