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$$alpha$$移行反応を用いた$$alpha$$クラスター分布の探査

Probing $$alpha$$-cluster distribution via $$alpha$$-transfer reaction

福井 徳朗; 谷口 億宇*; 須原 唯広*; 延与 佳子*; 緒方 一介*

Fukui, Tokuro; Taniguchi, Yasutaka*; Suhara, Tadahiro*; Kanada-En'yo, Yoshiko*; Ogata, Kazuyuki*

クラスター現象は核図表の広い領域に渡って発現すると期待されており、不安定核やsd殻領域の核もクラスター構造を持つことが予言されている。しかしながら、構成粒子へ崩壊する共鳴状態を除いては、クラスター構造を証明する実験はこれまで存在してない。したがって、観測量を用いてクラスター構造を実証する手法の確立が強く求められている。本研究では、安定核における典型的な$$alpha$$クラスター核とされる$$^{20}$$Neに注目する。そして、$$^{20}$$Neの核表面における$$alpha$$粒子の存在確率を、$$alpha$$移行反応$$^{16}$$O($$^{6}$$Li,$$d$$)$$^{20}$$Neの解析から決定することを目標とする。上記移行反応は、連続状態離散化チャネル結合法(CDCC)によって$$^{6}$$Liの分解状態を考慮した、チャネル結合Born近似(CCBA)により記述する。$$^{20}$$Neと$$alpha$$-$$^{16}$$O配位の重なり関数の計算には微視的クラスター模型を採用する。移行断面積の角度分布から、上述の、核表面における$$alpha$$粒子の存在確率を決定可能であることを報告する。この存在確率は、これまでクラスター構造の指標とされてきた分光学的因子とも漸近規格化定数(ANC)とも異なる物理量である。前者は重なり関数の全領域に渡る積分量として、後者は重なり関数の漸近領域の振幅として、それぞれ定義される。本研究で提案する手法は汎用的であり、不安定核やsd核のクラスター構造を実証するためにも非常に有用であると期待される。

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