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Relative burial-depth-profiles of carbon isotope ratios of methane and carbon dioxide preserved for up to 1 million years

メタンと二酸化炭素の炭素同位体比の相対埋没深度プロファイルに保存された最大約100万年の情報

宮川 和也   ; 水野 崇   ; 石井 英一   ; 廣田 明成*; 小松 大祐*; 池谷 康祐*; 角皆 潤*

Miyakawa, Kazuya; Mizuno, Takashi; Ishii, Eiichi; Hirota, Akinari*; Komatsu, Daisuke*; Ikeya, Kosuke*; Tsunogai, Urumu*

近年、高レベル放射性廃棄物の地層処分などの観点から、地下深部での地下水やガスなどの流体のゆっくりとした流れのプロセスの理解を進展させることが重要視されている。これまでに、水理地質学や地球化学、年代測定学といった複数の観点から、地下水の流動速度が遅いことの検証がなされてきた。1つの手法をもって過去の地下環境の変遷を断定することはできず、異なる複数の視点から検証を行うことは重要であることから、本研究では溶存ガスの観点から検証を行った。幌延深地層研究センターの地下施設を利用して得られた地下水中の溶存ガスに関する分析結果と、地上からのボーリング孔(HDB)による調査で得られた結果とを合わせて、地下のガスの分布の形成プロセスについて考察を行った。幌延地域の地下深部には、多量のメタンと二酸化炭素が溶存ガスとして賦存しており、これまでの研究結果によって、これらは強い還元的な環境の下での、有機物の分解や長期間の微生物活動による水素を基質とした二酸化炭素ガスの還元反応によって生成されたことが分かっている。本発表では、ガスの炭素同位体比の深度プロファイルが、現在の深度ではなく、過去の地層の最大埋没時の深度情報によって規定されていると考えられることを報告する。ガスを用いた観点からも、このように、地下深部の流体は非常にゆっくりとした動きである可能性を支持する結果が得られた。

no abstracts in English

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