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植物残渣からのセシウム等回収に係る技術開発

Development of radioactive cesium removal technique from contaminated plant wastes

佐伯 誠一

Saiki, Seiichi

福島第一原子力発電所の事故後の除染作業により発生した大量の除染廃棄物は、除染作業場近くの仮置場に保管されている。一部箇所においては仮置き場地下のピット排水において、排水基準を超える放射性セシウムが検出されており、放射性セシウム濃度を排出基準以下にまで処理する技術が求められている。本研究では、ピット排水の放射性セシウム濃度を特措法で定めた暫定排出基準値以下にまで除染するため、放射線グラフト重合法によりリンモリブデン酸型放射性セシウム吸着材を作製し、バッチ式及びカラム式除染試験を試みた。バッチ式除染試験においては、放射性セシウムを含むピット排水に吸着材を固液比1:150として投入し、12時間振盪した結果、75%の放射性セシウムを除去することに成功した。また、本除染試験を3回繰り返すことにより、放射性セシウム除去率は95%にまで達した。一方、カラム式除染試験においては、7mm径カラムに0.2mLの吸着材を充填し、40mL/hの流速にてピット排水を流通した結果、吸着材体積の300倍のピット排水を検出下限以下にまでセシウム濃度を低減することに成功した。以上より、放射性セシウムを含むピット排水に対して本吸着材による除染法の有効性を示すことができた。

no abstracts in English

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