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イオン液体と量子ビームを組み合わせた新規天然多糖類ゲルの創製

Production of new polysaccharide gel by using ionic liquids and ionizing radiation

木村 敦; 長澤 尚胤; 島田 明彦; 田口 光正

Kimura, Atsushi; Nagasawa, Naotsugu; Shimada, Akihiko; Taguchi, Mitsumasa

近年、難溶性の天然高分子を高濃度溶解する溶媒の一種として、イオン液体が注目されている。我々はイオン液体の分子設計や放射線の照射条件を制御することで、従来法では困難であった天然由来の多糖類であるセルロースのゲル材料を作製することに成功した。本研究では、作製したセルロースゲルの蛍光およびXPS分析を行うことで、架橋反応を促進する因子を明らかにし、ゲルの収率や特性の向上を目指している。極大波長395nm(励起波長323nm)の蛍光を発するイオン液体dibutyllimidazolium-acetateに20%のセルロースを溶解し、20kGyの$$gamma$$線照射を行うことで、セルロースゲルを作製した。照射後のゲルを洗浄した後に、蛍光分析を行うと415nmに極大蛍光波長をもつスペクトルが得られた。このことから、放射線化学反応により構造の変化したイオン液体が、セルロースゲル中に含有していることが考えられる。さらに、XPSによるセルロースゲルの元素分析を行った結果、窒素の含有が確認された。以上より、イオン液体がセルロースの放射線架橋反応に関与していることが考えられる。

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