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福島県横川ダム底質の放射性セシウム溶出特性

Characteristics of radiocesium elution from sediment in Yokokawa Dam Lake

辻 英樹*; 越川 昌美*; 伊藤 祥子*; 舟木 泰智 ; 飯島 和毅  ; 保高 徹生*

Tsuji, Hideki*; Koshikawa, Masami*; Ito, Shoko*; Funaki, Hironori; Iijima, Kazuki; Yasutaka, Tetsuo*

本研究では、ダム湖底質を用いた模擬湖水抽出試験、および逐次抽出試験によって底質における放射性Cs溶出特性の確認を行った。模擬湖水抽出試験の結果、溶出した$$^{137}$$Cs濃度はダム湖水の現場濃度(0.1-0.4Bq/L)よりやや高い1.2-1.5Bq/Lであった。現場では静置条件かつ25度以下の水温で溶出するため、実際の溶出濃度は模擬湖水試験の結果より低くなると考えられる。また、底質と溶存態間の$$^{137}$$Csの分配係数Kdは中流の方が下流より小さいことから、中流では抽出されやすい形態として放射性Csが堆積していることが示唆された。逐次抽出試験の結果、底質中$$^{137}$$Csの10-30%が溶出可能な形態として存在するという結果が得られ、模擬湖水の結果と同様に、下流に比べて中流の方が抽出されやすい傾向が見られた。特に有機態+硫化物態の割合が高かったことから、中流から下流にかけての有機物または硫化物の蓄積量の低下が分配係数上昇の結果に寄与していることが示唆された。

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