原子炉内溶融物移行挙動数値解析手法の開発,12; 流下液膜界面挙動の計測

Development of numerical simulation method for relocation behavior of molten materials in nuclear reactors, 12; Measurement of the behavior of flow down liquid film

日原 由太郎*; 文字 秀明*; 阿部 豊*; 山下 晋   ; 吉田 啓之  

Hihara, Yutaro*; Monji, Hideaki*; Abe, Yutaka*; Yamashita, Susumu; Yoshida, Hiroyuki

熱流動技術開発グループでは、シビアアクシデント時の燃料の溶融挙動や、溶融物の移行挙動評価を目的として、多相流解析手法(JUPITER)を開発している。JUPITERは溶融物などの流体の挙動を、数値流体力学的手法による計算するものであり、特に溶融燃料の移行挙動について解析結果の適用性を示すためには、流体力学的な挙動に対して実験結果との比較を行い、その妥当性を確認する必要がある。そこで本研究では、流体力学的な挙動に対して解析結果と比較するための検証データ取得を目的として、炉心下部構造を模擬した装置と、模擬溶融物としての水を用いた試験を行っている。本報では、試験装置を用いて取得した液膜厚さや液膜速度などの流下液膜挙動を数値計算結果と比較し、解析の課題について検討した結果を報告する。

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