福島第一原発に近い地域の住家内セシウム汚染による内部被ばく線量評価

Evaluation of internal exposure to residents due to indoor radiocaesium contamination in residential houses near the FDNPP

吉田 浩子*; 篠原 直秀*; 真辺 健太郎   ; 桧垣 正吾*

Yoshida, Hiroko*; Shinohara, Naohide*; Manabe, Kentaro; Higaki, Shogo*

福島第一原子力発電所(FDNPP)事故による避難指示を解除し、今後住民の帰還及び居住を進めていくにあたっては、住家内の汚染状況調査及び居住に伴う線量評価が重要である。本研究では、汚染状況調査の結果を基に、ハウスダストや人の活動により再浮遊したエアロゾルの摂取による内部被ばく線量を評価した。その結果、180m以下のハウスダストを20mg/日で1日摂取した場合、及びハタキがけにより再浮遊したエアロゾルを吸入した場合、Csによる預託実効線量はそれぞれ0.9Sv及び3.2Svとなった。また、再浮遊エアロゾルにわずかに含まれる不溶性粒子による線量は確率的に変動するが、その99パーセンタイル値は4.1Svとなった。本発表では、住家のFDNPPからの距離など、住家の特徴と線量の関係についても報告する。

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