偵察用ロボット操作マニュアル
Robot operation manual for reconnaissance
千葉 悠介; 西山 裕; 椿 裕彦; 岩井 正樹; 古川原 崚; 大野 隼人*; 早坂 寿郎*
Chiba, Yusuke; Nishiyama, Yutaka; Tsubaki, Hirohiko; Iwai, Masaki; Furukawahara, Ryo; Ono, Hayato*; Hayasaka, Toshiro*
平成23年に東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生し、翌年原子力災害特別措置法及び平成23年文部科学省・経済産業省令第4号「原子力災害特別措置法に基づき原子力事業者が作成すべき原子力事業者防災業務計画等に関する命令」(以下「計画等命令」という。)が改正され、各発電事業者はその対応を行った。さらに平成29年に当該「計画等命令」が研究開発段階発電炉、10MW以上の試験研究炉及び再処理施設にも適用されることとなり日本原子力研究開発機構(以下「機構」という。)も対応を行った。楢葉遠隔技術開発センター(Naraha Center for Remote Control Technology Development)遠隔機材整備運用課(以下「運用課」という。)は、当該「計画等命令」に対応し、令和2年度から本格運用となった機構内の原子力緊急事態支援組織の中核を担っている。運用課の重要な任務に、遠隔機材である作業用ロボット及び偵察用ロボットの整備運用がある。このうち作業用ロボットは、扉開閉用と弁開閉用の2種類があり、偵察用ロボットは建屋内の放射線量の測定を行うことを目的としたロボットである。本報告書は、偵察用ロボットの操作を行うためのマニュアルを定めたものである。
Maintenance and Operation Section for Remote Control Equipment in Naraha Center for Remote Control Technology Development was the main part of the nuclear emergency response team of JAEA in full-scale operation starts on the 1st of April, 2020. In this section, we need to develop equipment for a JAEA nuclear emergency. To support full-scale operation, we have created a work robot for opening and closing doors, a work robot for opening and closing valves, and a reconnaissance robot for measuring radiation dose. This report describes how to operate a Reconnaissance robot.