陸域深部地下珪藻質/珪質泥岩層の微生物群集構造解析および微生物群集構造に影響を及ぼす要因の解明
Analysis of microbial community structure in deep underground diatomaceous/siliceous mudstone formations and factors determining microbial community structure
玉澤 聡*; 上野 晃生*; 村上 拓馬*; 宮川 和也
; 玉村 修司*; 木山 保*; 猪股 英紀*; 長沼 毅*; 金子 勝比古*; 五十嵐 敏文*
Tamazawa, Satoshi*; Ueno, Akio*; Murakami, Takuma*; Miyakawa, Kazuya; Tamamura, Shuji*; Kiyama, Tamotsu*; Inomata, Hidenori*; Naganuma, Takeshi*; Kaneko, Katsuhiko*; Igarashi, Toshifumi*
令和2年度以降の幌延深地層研究計画において原子力機構が取り組んでいる課題の1つである「実際の地質環境における人工バリアの適用性確認」では、物質移行に対する微生物の影響を確認する必要がある。本研究では、幌延地域の地下深部に存在する微生物群集の構造を規定する要因を明らかにするために、幌延深地層研究センターの地下研究施設から掘削されたボーリング孔を利用して地下水を採水し、16S rRNA遺伝子アンプリコンシーケンスデータを取得し、地下水の地球化学データとの関連性について解析的検討を実施した。その結果、試料間に見られる微生物の群集構造の差異は、採水深度や地下水の電気伝導度、Na
, K
, Ca
, Mg
, Li
, Cl
, Br
, NH
, PO
, Sr, I, SO
などのパラメータと統計的に有意な関連性を持つことが示された。これらの溶存イオン種の空間的な差異は、既往の研究により、化石海水が天水によって希釈されることにより形成されたと考えられている。このことから、本地域の微生物群集構造に影響を及ぼす一因は、化石海水の天水による希釈である可能性が示唆される。
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