作業者と線源の位置関係が水晶体等価線量評価結果に及ぼす影響の評価

Standing position of worker with protective goggles impacts equivalent dose of the lens of eye in the Nuclear Fuel Cycle Engineering Laboratories

佐久間 修平; 渡邊 裕貴; 黒江 彩萌; 滝本 美咲  ; 高嶋 秀樹 ; 高田 千恵 ; 辻村 憲雄   

Sakuma, Shuhei; Watanabe, Yuki; Kuroe, Ayame; Takimoto, Misaki; Takashima, Hideki; Takada, Chie; Tsujimura, Norio

水晶体等価線量限度を引き下げる法令改正を受け、核燃料サイクル工学研究所では、グローブボックス作業時など線量の高い環境で鉛含有の防護メガネを着用する際は、眼近傍に着用する水晶体用線量計を用いることとなった。線源となるグローブボックスには、内部の装置,壁面全体に放射性物質が付着しており、様々な方向から放射線の入射が想定される。本研究では防護メガネを着用した作業者と線源の位置関係に着目し、水晶体用線量計の着用位置と実際の眼の水晶体位置での被ばく線量の差異を評価するため、校正場での照射試験及び作業現場での着用試験を実施した。その結果、作業者と線源の位置関係によらず、水晶体用線量計によって水晶体等価線量を適切に評価できることが分かった。また、線種や放射線の入射方向によっては、防護メガネでは防護できない状況が起こり得ることも分かったので、今後はその場合の防護策について検討する必要がある。

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