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単純塩化物溶液と模擬汚染水からモルタルへのCsとSrの浸透の違い

Experimental studies on Cs and Sr penetration into concrete considering real contamination history

山田 一夫*; 東條 安匡*; 富田 さゆり*; 粟飯原 はるか   ; 五十嵐 豪*; 細川 佳史*; 丸山 一平*

Yamada, Kazuo*; Tojo, Yasumasa*; Tomita, Sayuri*; Aihara, Haruka; Igarashi, Go*; Hosokawa, Yoshifumi*; Maruyama, Ippei*

福島第一原子力発電所事故後、廃炉の最終段階で大量のコンクリート廃棄物の発生が予想される。汚染が表層に留まれば廃棄物量を大幅に減少できるため、汚染状況の推定は重要な研究課題である。これまで、Ca溶脱,中性化,乾燥,細骨材による吸着,イオン濃度など、種々の条件を考慮し、塩化物溶液からのCsとSrの浸透を、イメージングプレートを用いた定量マッピングにより評価してきた。しかし、タービンピット下部における現実の事故を考えると、放射性核種による汚染は単純塩化物溶液によるものではない。そこで、現実の汚染履歴を考慮したコンクリートへのイオン浸透を検討した。汚染履歴を再現し、モルタルへのCs-137とSr-90の浸透をイメージングプレートを用いて求めた。コンクリートへのCsとSrの浸透状況は、コンクリートの炭酸化、乾燥だけではなく、浸漬の履歴にも依存することが明らかとなった。

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