乾湿繰り返しによる乾燥程度の違いがコンクリート試験体内部の相対含水率に及ぼす影響

Effect of dry-wet cycles on the relative moisture content in concrete specimen

細川 隆行; 安江 歩夢*; Kim, J.; 栗田 圭輔  ; 兼松 学*

Hosokawa, Takayuki; Yasue, Ayumu*; Kim, J.; Kurita, Keisuke; Kanematsu, Manabu*

本研究では、乾湿繰り返しを行ったコンクリートの水分状態が鉄筋腐食に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、その前段階として、乾湿繰り返しにおける乾燥程度の違いが相対含水率に及ぼす影響を検討した。加えて、水分移動の影響が大きいひび割れ部に関して解析を行った。実験結果より、試験体中央の鉄筋軸垂直方向10mm範囲において、6時間吸水後40Cの乾燥を42および90時間行った場合の相対含水率は、05%程度しか差が生じず、20Cの乾燥を90および186時間行った場合、1020%程度の差が生じた。また、ひび割れを有する試験体では、ひび割れ部における相対含水率は健全部と比較して、1015%程度高くなった。

no abstracts in English