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清藤 一*; 横塚 恵莉*; 岡 壽崇; 北辻 章浩; 長澤 尚胤*
Radiation Protection Dosimetry, 200(16-18), p.1656 - 1659, 2024/11
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Environmental Sciences)生物由来原料から作製した炭酸アパタイトへのCoガンマ線照射を行い、アラニンやフリッケ線量計に替わる線量計として利用可能か調べた。照射によって生成する炭酸ラジカルの収量は照射後に20%減衰したが、7日でほぼ一定になることがわかった。炭酸ラジカル収量と吸収線量の関係は、10Gyから1000Gyの範囲で線形関係にあり、炭酸アパタイトは化学線量計として利用可能であることが示された。
北村 剛将; 岡 壽崇; 清藤 一*; 横塚 恵莉*; 長澤 尚胤*; 北辻 章浩
Radiation Protection Dosimetry, 200(16-18), p.1660 - 1665, 2024/11
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Environmental Sciences)歯の主成分であるヒドロキシアパタイトが、アラニン線量計やフリッケ線量計などでは測定が不可能な1Gy以下の低線量を測定可能な固体線量計として利用可能かを検討した。市販のヒドロキシアパタイトへCoガンマ線を75Gyまで照射し、生成した炭酸ラジカルをESR分光計で測定した。炭酸ラジカル強度と吸収線量の関係(線量応答曲線)を調べたところ、未照射から75Gyまでの範囲で、両者はよい線形性を示した(
)。線量応答曲線を利用して検出下限値を推定したところ99.7mGyと見積もられ、本試料は1Gy以下の線量も計測可能であることがわかった。照射から8ヶ月経過後にも同様の測定を行い、炭酸ラジカル強度が変化しなかったことから、ラジカルの長期安定にも優れていることがわかった。これらの結果から、当該試料は新規線量計の候補材料として利用可能である。
北村 剛将; 岡 壽崇; 清藤 一*; 横塚 恵莉*; 長澤 尚胤*; 北辻 章浩
no journal, ,
歯の主成分であるハイドロキシアパタイトに放射線によって誘起されるラジカルを指標として、1Gy以下の低線量を検出できる新たな固体線量計の製作を試みた。誘起されたラジカル量を測定し、吸収線量との関係(吸収線量応答性)を調べたところ、本研究で使用したハイドロキシアパタイトは未照射から75Gyまでの広範囲にわたり、吸収線量に対して線形にラジカル量が増加すること、また、検出加減線量が100mGy程度であることが明らかとなり、新たな固体線量計の候補材料になることがわかった。
北村 剛将; 岡 壽崇; 横塚 恵莉*; 長澤 尚胤*; 清藤 一*; 北辻 章浩
no journal, ,
歯の主成分であるヒドロキシアパタイトを用いて、アラニン線量計やフリッケ線量計などでは測定が不可能な1Gy以下の低線量を測定可能な固体線量計の開発を行っている。炭酸ラジカル強度とコバルト60ガンマ線の吸収線量の関係(線量応答曲線)は、未照射から75Gyまでの範囲でよい線形性を示し、検出加減線量は100mGy程度であることがわかった。このことから、当該試料は1Gy以下の線量を測定可能であることが示された。
清藤 一*; 横塚 恵莉*; 岡 壽崇; 北辻 章浩; 長澤 尚胤*
no journal, ,
歯を用いたESR線量計測法を応用した広範囲の線量域をカバーする線量計を開発するため、歯の再生材料であり、かつ歯よりも多くの炭酸イオンを含む炭酸アパタイトを素材として選定し、ガンマ線照射による線量応答曲線について既存ESR線量計であるアラニン線量計と比較することで、線量計としての適用性について評価した。炭酸アパタイト試料の線量に対する変化率(線量応答曲線の勾配)はアラニン線量計のそれとほぼ等しくなったが、線量に対する感度は炭酸アパタイトの方が高く、炭酸アパタイトが新規ESR線量計のベース材料に適用できる可能性があることがわかった。
北村 剛将; 岡 壽崇; 清藤 一*; 横塚 恵莉*; 長澤 尚胤*; 熊谷 友多; 渡邉 雅之
no journal, ,
ESR線量計測法は、歯のハイドロキシアパタイト中に放射線によって生成する炭酸ラジカルを指標として被ばく線量評価を行う手法である。アラニン線量計などの従来の簡易線量計ではmGyオーダーの低線量を評価不可能なため、ESR線量計測法を応用してmGyからGyという広い線量範囲を同一試料で評価可能な簡易線量計の開発を目指している。合成ハイドロキシアパタイト試料にガンマ線照射を行って炭酸ラジカル強度と吸収線量の関係を詳細に調べたところ、約100mGyから200Gyまでの広い線量範囲を評価可能であることが明らかになった。当該試料は従来のアラニン線量計と比べて、より低線量から同程度の高線量までを評価可能であり、新規固体線量計に必要な性能を有していることがわかった。
清藤 一*; 横塚 恵莉*; 岡 壽崇; 山崎 翔太*; 北辻 章浩; 長澤 尚胤*
no journal, ,
高エネルギー電子線照射時の正確な照射量の評価には、ラジオクロミックドジメータのような薄膜線量計が使用されているが、温度や湿度などの環境因子が線量応答に与える影響が大きい、薄膜の厚みのばらつきが大きい、などの問題を抱えている。我々はこれらの問題点を解決するため、新しい線量計材料の開発を試みた。新たな線量計材料の候補として、歯科用骨移植材である炭酸ハイドロキシアパタイト(COHAp)に着目した。これまでの研究で、CO
HApは
Coガンマ線照射により安定な炭酸ラジカルを生成し、10Gyから10000Gyの線量範囲において良好な線形線量応答を示すことがわかっている。本研究では、この材料の数MeVの電子線に対する線量応答特性、電子線と
CoガンマでのESRスペクトルで生成するラジカルの比較、照射後の線量応答の安定性などを調べた。その結果、炭酸ラジカル強度に線量依存性があること、ESRスペクトルは電子線でもガンマ線でもほぼ同様であることがわかった。一方で、炭酸ラジカル強度はガンマ線では経時変化とともに減少して一定になったが、電子線の場合は経時変化とともに大きくなって一定になるなど、照射後の安定性が異なることが明らかになった。
北村 剛将; 岡 壽崇; 清藤 一*; 横塚 恵莉*; 長澤 尚胤*; 熊谷 友多; 渡邉 雅之
no journal, ,
電子スピン共鳴(ESR)線量計測法は、炭酸ラジカルを測定し吸収線量を評価する手法である。我々は本手法を応用し、歯のエナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイト(HAp)を基材とした新しい固体線量計を開発している。従来、照射場での被照射試料の簡易評価には、アラニン線量計やフリッケ線量計が用いられてきたが、いずれもmGyオーダーの低線量域の測定には適していない。そこで、我々はmGyを評価可能なESR線量計測法に着目し、HApに対してガンマ線を照射したところ、照射によって炭酸ラジカルが生成、炭酸ラジカル強度と吸収線量の関係は0-4kGyという広範囲で直線関係を示した。当該試料は従来のアラニン線量計と比べてより低線量から同程度の高線量までを評価可能であり、微小試料の正味の低線量照射の吸収線量を評価できる新しい固体線量計の候補材料となりうることがわかった。
清藤 一*; 横塚 恵莉*; 岡 壽崇; 熊谷 友多; 長澤 尚胤*
no journal, ,
歯のエナメルの構成成分であるヒドロキシアパタイト中に、放射線によって安定な炭酸ラジカルが生成することを利用して生体線量計測を行えることが知られている。この炭酸ラジカルをプローブとした線量評価は、従来のアラニン線量計やフィルムバッジと比べて高感度であるとともに、1Gy未満の線量評価が期待できる。一方、プラスチック線量計やフィルム線量計等の既存の化学線量計は照射場における吸収線量の簡易測定に使用されているが、測定範囲が狭く、目的に応じて複数の線量計を使い分ける必要がある。そこで、本研究では、歯の骨補填材として注目されている炭酸アパタイトについて高線量域の線量応答特性を明らかにすることで、新規線量計としての適用性を調査した。当該試料にガンマ線を照射して線量応答曲線を調べたところ、未照射から30kGyまでの範囲で線形な線量応答を示した。アラニンは照射直後からESR信号が1%以内と安定するのに対し、炭酸アパタイト試料は照射後7日間でピーク強度が20%程度減衰し、その後安定した。以上のことから、炭酸アパタイトが新規線量計の基材として使用できる見通しを得た。
横塚 恵莉*; 清藤 一*; 長澤 尚胤*; 岡 壽崇; 熊谷 友多
no journal, ,
歯のエナメル質で生成される長寿命の炭酸ラジカルをプローブとした線量評価法は、従来の簡易線量計比べて高感度であるとともに、1Gy未満の線量を評価することができる。本研究では、炭酸ラジカルをプローブとした広線量域測定可能な線量計を開発するため、炭酸アパタイトを合成するとともに高線量域での線量応答性を評価し、新規線量計としての適用性を調査した。Coガンマ線照射によって生じたラジカルの強度は、吸収線量の増加とともに大きくなり、直線性の関係を示した。また、アラニン線量計と比較した結果、同等の線量応答性を示したことから、合成炭酸アパタイトが、新規線量計の基材として使用できる可能性を得た。発表では、照射前後の炭酸アパタイト試料の構造解析および元素分析の結果も合わせて報告する。
岡 壽崇; 横塚 恵莉*; 清藤 一*; 長澤 尚胤*; 北辻 章浩
no journal, ,
材料へ照射された放射線の吸収線量を簡易的に評価するため、アラニン線量計やフリッケ線量計が利用されているが、どちらも1Gy以下の低線量は評価できないことが知られている。我々は、歯のエナメル質を個体の線量計として利用するESR線量計測法に注目し、エナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイトが1Gy以下の低線量を評価可能な簡易型線量計へ適用できるかを検討した。市販のハイドロキシアパタイトに100mGyから10Gyまでのコバルト60ガンマ線を照射し、照射によって生成するラジカル強度を吸収線量に対してプロットして検量線を作成したところ、この線量範囲で非常に綺麗な線形関係を得ることができたことから、ハイドロキシアパタイトを個体線量計として利用可能であることがわかった。
横塚 恵莉*; 清藤 一*; 岡 壽崇; 熊谷 友多; 長澤 尚胤*
no journal, ,
歯のエナメル質に放射線によって誘起される炭酸ラジカルを指標とした新規線量計の開発を行っている。本研究では線量計基材の候補材料である炭酸アパタイトを合成し、当該試料の線量計としての適用性を調べた。合成した試料の赤外分光結果からは炭酸基・リン酸基が存在すること、特に、炭酸基がヒドロキシル基サイトとリン酸基サイトの両方に存在する構造を有していることがわかった。また、X線結晶構造解析の結果からアパタイト結晶が存在すること、元素分析の結果から水和物として存在していることなどもわかった。当該試料にガンマ線を照射して炭酸ラジカル強度を測定したところ、ラジカル強度は線量の増加とともに線形に増加したことから、合成した炭酸アパタイトが新規線量計の機材として利用できる可能性が示された。
北村 剛将; 岡 壽崇; 清藤 一*; 横塚 恵莉*; 長澤 尚胤*; 北辻 章浩
no journal, ,
照射場における吸収線量の簡易測定に使用されているアラニン線量計やフリッケ線量計は、mGyオーダーの低線量域を測定することができない。そこでESR線量計測法を応用し、歯の主成分であるハイドロキシアパタイトに放射線によって誘起されるラジカルを指標として、これが低線量域で測定可能な線量計として利用できるかを調べた。誘起されたラジカル量の線量応答曲線はmGyオーダーから75Gyまで直線関係を示し、当該材料が固体線量計に利用可能であるとわかった。