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口頭

日本海の深層における物質輸送と循環

乙坂 重嘉

no journal, , 

深海における粒子状物質の輸送量や組成を明らかにすることは、粒子状物質そのものばかりでなく、これらを介して移動する人為起源汚染物質の動態を予測するうえでも極めて重要である。本研究では、1999年から2008年にかけて、日本海の広範で粒子試料(海底堆積物,懸濁粒子,沈降粒子)を採取し、元素組成や炭素同位体比を指標として同海域における粒子状物質の動態を議論した。結果として、(1)日本海西部の表層には大気経由で、東部には対馬暖流によって陸起源粒子が供給されること,(2)生物生産の大きな春季に大規模な粒子の沈降が起こること,(3)表層水中の陸起源粒子がバラストとなって表層の有機物粒子を凝集・除去することにより日本海の「生物ポンプ」の効率が高められること,(4)表層から深層への粒子の沈降輸送は、特に西部で活発であること,(5)東部では、海底斜面に沿った堆積物の再輸送が主な粒子輸送機構であることを明らかにした。

口頭

北海道西岸沖における1次元海洋生態系モデルの構築

高山 勝巳*; 渡邊 達郎*; 川村 英之; 田中 伊織*

no journal, , 

近年、海洋大循環モデルと低次生態系モデルを結合させて、海洋中の基礎生産量を見積もる研究が盛んに行われている。海洋中の基礎生産量を正確に見積もることは、水産資源の動向や汚染物質の挙動を数値モデルで再現・予測するうえでも非常に重要である。本研究では、3次元低次生態系モデルを構築する準備段階として、北海道西岸沖を対象海域とした鉛直1次元モデルを構築し、栄養塩や植物プランクトン濃度等の観測データとモデル結果を比較し、数値モデルの再現性を確認することを目的としている。本研究で使用した低次生態系モデルは、1-boxのNEMUROを鉛直1次元に拡張したものである。モデル結果は、春季と秋季に表層で植物プランクトン濃度が高くなるブルーミングと呼ばれる現象や夏季に亜表層で植物プランクトン濃度が極大になる現象等を現実的に再現していることが確認された。

口頭

津軽ジャイアの発達過程について

印 貞治*; 中山 智治*; 島 茂樹*; 石川 洋一*; 淡路 敏之*; 小林 卓也; 川村 英之; 外川 織彦

no journal, , 

津軽暖流は津軽海峡から太平洋に出た後、夏から秋にかけて津軽海峡の東で時計回りの循環(津軽ジャイア)を形成することが知られている。過去の研究から、津軽ジャイアが形成される条件は津軽海峡から流出する低密度水と混合する高密度水とで形成される内部変形半径が海峡幅より大きくなる必要があることが示されている。しかしながら、津軽ジャイアの形成過程についてはほとんど明らかになっていない。本研究では、数値モデルと観測データを使用して、津軽ジャイアの形成過程を解明することを目的としている。使用した数値モデルは京都大学が開発した海洋大循環モデルであり、4次元変分法を用いて北西太平洋の数値計算を行った後に2段階のネスティングを行って、下北半島沖の海域を約1.5kmの解像度で計算した。数値計算結果と観測結果から、親潮が津軽暖流の間に貫入して生じる沿岸の強い南下流と発達した津軽ジャイアの沿岸からの切離に大きな関係があることが示唆された。

口頭

日本海における物質循環モデルの開発について

川村 英之; 小林 卓也; 伊藤 集通; 乙坂 重嘉; 外川 織彦; 鬼塚 剛*; 広瀬 直毅*

no journal, , 

原子力機構が1997年から2002年の間に行った日本海海洋調査で明らかになった知見を数値モデルで解明するために、現在日本海における物質循環モデルの開発を行っている。日本海物質循環モデルは、海洋大循環モデル・海洋中放射性核種移行モデル・低次生態系モデルから構成されている。現在、Sr-90とCs-137を海洋大循環モデルの中にトレーサーとして組み込み、核実験起源の大気降下量を海面境界条件とした予備実験を行っている。その結果、Sr-90とCs-137の表層濃度は1960年代に最大で、それぞれ約6Bq/m$$^{3}$$, 7Bq/m$$^{3}$$となり、その後徐々に濃度は小さくなって1990年代には約2Bq/m$$^{3}$$, 3Bq/m$$^{3}$$と計算され、これらの経年変化は観測結果と一致した。また、2001年に補正した日本海全域に含まれるSr-90とCs-137の全存在量は、それぞれ約1.34PBq, 2.02PBqとなり、観測データから見積もられた値に近いものとなった。

口頭

最近10年の日本海全域における放射性炭素の分布

荒巻 能史*; 外川 織彦

no journal, , 

原子力機構では、1990年代後半より日本海全域における人工放射性核種濃度の現状把握、及び日本海深層の物質循環について観測研究を実施してきた。本発表では、これらの観測によって得られた、海水流動のトレーサとして有効な放射性炭素(C-14)の広範な分布をもとに、底層水の特性やその循環について紹介した。1999から2002年に実施した調査で得られた海水試料中のC-14を、むつ事務所の加速器質量分析装置で測定した。その結果、各海域の$$Delta$$14Cは表層の+70‰程度から深度とともに指数関数的に減少する傾向にあるが、底層水中では-50‰から-60‰程度でほぼ一定値を示した。また、各海域におけるその平均値を比較すると、日本海盆東部域では-60‰であり他の海域より10‰低い値を示した。これにより、日本海盆東部域が他の海域の底層水よりも古い海水であることを明らかにした。以上のように、日本海の各海域における底層水の特性を明らかにすることができ、その要因や底層水の循環について考察した。

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