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臼田 重和; 篠原 伸夫
JAERI-M 86-188, 20 Pages, 1987/01
重イオン照射により合成される超プルトニウム元素の迅速分離およびソ-ス調整を行なうための簡単なイオン交換分離システムを開発した。本システムは、高温(100C以下)・高圧(40kg/cm以下)のもとで強酸・有機溶媒等あらゆる溶液を溶離液として用いることができる。本システムを用いて、塩酸系陽イオン交換法により、ウランタ-ゲットおよびアルミニウムキャッチャ-フォイルからO+U反応で合成されたFm(T/:30min)およびCf(T/:37.5hr)の迅速分離に適用し、満足すべき結果を得た。尚、本システムのセットアップ及び操作法についての詳細は付録に記す。
辻 延昌*; 大杉 俊隆; 大野 秋男
JAERI-M 86-179, 43 Pages, 1986/12
高速炉臨界実験装置(FCA)を用いて、中性子エネルギ-に対して異なった感度を有する2つの検出器(対検出器)を使う未臨界度モニタ-に関する実験を行なった。対検出器として、U,Np,U核分裂計数管、He比例計数管を組合わせ、XII-1,XIII-1炉心において、体系の未臨界度を変えて対検出器の係数率比Rを測定した。測定の結果、係数率比Rが未臨界度に対して、滑らかに変化する様な対検出器の組合わせと設定位置が存在することを確認した。
岡嶋 成晃; 向山 武彦
JAERI-M 85-218, 20 Pages, 1986/01
FCA XII-1集合体において、内部ブランケットおよび炉心領域でのドップラー反応度価値を測定した。また、炉心領域がナトリウムポイド状態でのドップラー効果も測定した。実験にはサンプル加熱法を用い、室温から800Cまでサンプル温度が上昇した場合の反応度変化を110k/kの精度で測定した。解析には、70群群定数JFS-3-J2を用い、測定値と比較した。内部ブランケット領域および炉心領域では,計算値と実験値は良い一致を示した。一方、ナトリウムポイド状態に対しては、計算は実験値を過小評価している。
篠原 伸夫; 臼田 重和; 市川 進一; 鈴木 敏夫; 間柄 正明; 岡下 宏; 吉川 英樹*; 堀口 隆良*; 岩田 洋世*; 柴田 誠一*; et al.
Physical Review C, 34(3), p.909 - 913, 1986/00
被引用回数:12 パーセンタイル:57.51(Physics, Nuclear)同じ複合核Fmを形成するC+PuおよびO+U反応によって生成するアクチノイドの生成を、放射化学的手法を用いて調べた。また計算コードALICEを使って実験値との比較を行った。その結果、Fmは複合核形成後の中性子蒸発反応によって生成することが明らかとなった。Cfは、(heavy-ion、xn)あるいは(heavy-ion2pxn)反応によって、Cm(Am)並びにCmはTransfer反応によって生成するとの知見を得た。さらに、C+PuとO+U反応の違いは、主にクーロン障壁値とターゲット元素の差に起因する。
坪根 泉*; 中島 豊; 古田 悠
Nuclear Science and Engineering, 88, p.579 - 591, 1984/00
被引用回数:15 パーセンタイル:80.70(Nuclear Science & Technology)抄録なし
高野 秀機; 金子 邦男*
Journal of Nuclear Science and Technology, 18(3), p.236 - 238, 1981/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.27(Nuclear Science & Technology)炉計算はEXPANDA-G、SLAROM、CITATION、ANISN-JR、TWOTRAN-IIなどの拡散及び輸送コードを用いて行なわれている。しかしこれらのコードでは分裂スペクトルの核種及び領域依存性は考慮されていない。従って、ここでは分裂スペクトルの領域及び核種依存をEXPANDA-G一次元拡散コードで考慮できるようにし、実効増倍係数と反応率分布へ及ぼす影響が調べられた。炉心では炉中心での中性子スペクトルを用いて、U、U及びPuの分裂スペクトルの平均スペクトルが用いられる。 計算の結果、ZEBRA-3炉心のようにUが多量に含まれている場合、FCA-V-2のようにUとPuの混合燃料炉心、FCA-VI-2のようにドライバー領域をもった炉心では、特に1つの分裂スペクトルの仮定は無視できない誤差を生み出し、実効増倍係数に対し、0.3%以上、反応率(f)分布に対し、ブランケット部で4~8%の過大評価であった。
溝尾 宣辰; 小川 弘伸; 小林 圭二*; 前川 洋; 松野 義明*; 三田 敏男*; 藤崎 伸吾; 弘田 実彌
JAERI-M 9056, 38 Pages, 1980/09
高速実験炉「常陽」の工学的模擬体系であるV-3,V-3B1,V-3B3,V-3B4,V-3B5およびV-2-R集合体における核分裂率分布の測定と解析を行った。測定は、劣化ウラン、濃縮ウランおよびプルトニウムの小型核分裂計数管を使用して、径方向の分布を求めたものである。上記の各集合体においては、炉心構成物質は同一であるが、ブランケット組成が天然ウラン金属、酸化物ウランと減速材およびSUSなどと異なっていることから、炉心内での分布の変化は小さいが、ブランケット領域においては大きな相異がみられた。解析はJAERI-FAST2を用いて1次元および2次元の拡散計算である。計算値対実験値(C/E)は、炉心内ではよい一致を示したが、ブランケット領域では従来どおり1.0より小さくなる傾向を示した。これに対し、実験孔内でのストリーミング効果および空格子の取扱いに対する補正を行うことにより、C/Eの1.0からのずれが大巾に改善されることを示した。
小林 圭二*; 溝尾 宣辰; 弘田 実彌
JAERI-M 9054, 29 Pages, 1980/08
高速実験炉「常陽」の物理的モックアップであるFCA V-2集合体において、Uの中性子捕獲率の絶対測定を行った。捕獲生成物の放射能は、標準熱中佳子設備で照射されたU箔によって較正されたGe(Li)検出器で絶対測定され、一方、較正された濃縮ウラン核分裂計数管によってUの絶対核分裂率が測定された。その結果、V-2炉心の中心における/の値として0.1413%が得られた。この値は、JAERI-FAST Version II、RCBNセットを用いた各計算値より大きい。
大山 幸夫; 関 泰; 前川 洋; 中村 知夫
JAERI-M 8870, 19 Pages, 1980/05
D-T核融合炉の黒鉛反射体付酸化リチウムブランケットを模擬した体系において核分裂率測定実験を行った。その結果を解釈する一方法としてUとUの各測定点における核分裂率の体系を構成する核種の全断面積に対する感度解析を行った。感度解析は計算コードSWANLAKEを用いて行ない、このコードによってエネルギー依存の感度とエネルギー積分した感度が得られる。解析の結果、核分裂率に対する影響度の大きい核種を指摘し、実験上の問題を明らかにした。
高野 秀機; 中村 康弘; 桂木 学
JAERI-M 8030, 25 Pages, 1979/01
UとPuの分裂断面積及びUの捕獲断面積の評価をスプライン・フィッテンダ法を用いて行った。評価は考慮した各エネルギー群での平均断面積が一定であるという条件を満足するように行われた。ここで用いた平均断面積は、群定数修正法によって得られたJAERI-Fast、Set VersionIIの値である。即ちここで求めた評価値は修正群定数を再現するものであり、積分データから微分データへのフィードバックの情報である。本報告にはスプライン・フィッテング・コード、SPLINE-XEの使用法も示されている。
関 泰; 前川 洋
Nuclear Science and Engineering, 66(2), p.243 - 251, 1978/02
被引用回数:3抄録なし
高野 秀機; 石黒 幸雄
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(9), p.627 - 639, 1977/09
被引用回数:2重い核の中性子断面積の公式をウィグナー・アイゼンバンドの理論に基づいて導出した。この導出した公式は、共鳴間の干渉効果を表す干渉パラメータ(u,v)を含んでいる以外ブライト・ウィグナーの一準位公式と全く同じである。従ってこの公式は現存の共鳴積分コードを少し改良するだけで炉計算に容易に適用できる。 ここで導出した公式を分離共鳴領域のUとUの分裂断面積及びUの全断面積の解析に適用した。これらの核種のいくつかの共鳴準位に対して干渉パラメータ(u,v)が最小自乗法による実験データフィットにより計算され、この公式が実験データを良く表すことが示された。 非分離共鳴領域においては一準位共鳴パラメータ及び干渉パラメータが乱数抽出法を使用して発生させられる。これらのパラメータを使って計算された断面積のエネルギー変動は両者の間でかなりの差が見られ、1~2keVの領域でUとPuの断面積のドップラー変動が調べられた。
菊池 康之; 中川 庸雄; 松延 広幸*; 神田 幸則*; 川合 将義*; 村田 徹*
JAERI-M 6996, 109 Pages, 1977/02
1976年4月に、JENDL-1に収納された、U、U、Pu、Pu、Puの核データについて概略が述べられている。第1部においては、この5核種の滑らかな断面積に対する評価方法が、各評価者により述べられている。第2部においては、JENDL-1の編集方法が略述されている。
浅見 明; 中島 豊
Nuclear Instruments and Methods, 147, p.577 - 582, 1977/00
低エネルギー領域の中性子透過率測定に於いては、「飽和共鳴法」がバックグラウンド測定に専ら使われている。しかしこの方法で決定するバックグラウンドの値は、使用する飽和共鳴サンプルに依存することがわかった。この困難を克服するために新しい方法を考案した。これは、サンプルと飽和共鳴サンプルの組合せに対して得られる4組の中性子スペクトルからバックグラウンドの値を決定する方法である。この方法の適用に関して必要な注意事項、および実際にUの透過率の測定に適用した例を述べる。
畑 健太郎; 馬場 宏; 梅澤 弘一; 鈴木 敏夫; 野崎 正*
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 27(12), p.713 - 715, 1976/12
被引用回数:10モナコ海洋研究所(IAEA)の要請に基いて、約1.5CiのPuを調整した。Puの生成反応を検討した結果、U(He,4n)Pu反応を選ぶこととし、HeビームでU金属を照射した。照射した試料を溶解したのち、イオン交換法によりPuを分離精製した。得られたPu試料の一部を取って、半導体検出器による(X)線および線スペクトロメトリーとガスフロー・プロポーショナル・カウンターによる線ならびに転換電子の測定を実施し、Puの同定と定量,不純物の同定と定量を行なった。その結果、放射性不純物としては、短寿命のNpの他には、微量のRuが検出されたのみで、充分使用目的に耐える純度が得られていると結論された。
長谷川 明; 桂木 学
JAERI-M 5536, 43 Pages, 1974/01
積分実験結果を正しく理解するために精度のよい断面積セットを必要とする。それ故、最近断面積評価の方策が広く研究されている。これと関連して評価者にとって測定断面積の誤差を知ることがより重要となってきている。今回我々は高速炉において重要となるエネルギー領域における最重要核種U(n、f)、Pu(n、f)、U(n、)について現状の核データの不確定さを検討するために、実験データについての測定点の分布を調べた。データはCCDNのNEUDADAに求めた。その結果、断面積Adjustment等において断面積の動かし得る範囲の目安として次のような結果を得た。U(n、f)50KeV~1MeV7%(但し、100KeV~200KeV4%)、1KeV~50KeV30~10%、、Pu(n、f)100KeV~1MeV4~5%、1KeV~100KeV30~10%、U(n、)10KeV~1MeV13~17%、1KeV~10KeV30~16%
高野 秀機; 小林 健介
JAERI-M 4999, 24 Pages, 1972/10
MXSFITコードは多準位公式に基いて微視断面積をフィッテングするプロクラムである。このプログラムの特長は一準位公式で解析されたシングル・レベル・パラメータを活用して、測定値との差を求め、その値をR-マトリ ックス理論から導出された共鳴レベル間の干渉効果を表わす式により最小自乗法でもってフィッテングすることである。フィッテング関数は対称と非対称項との和からなっており、フィッテング・パラメータは正及び負の値を取り得る。フィッテングは、UとUの分裂断面積及びUの全断面積についてなされ、その結果が示される。尚、必要に応じてフィッテングの結果と測定値及びシングル・レベル・パラメータで計算された値とをプロッ卜し比較することができる。
石森 富太郎; 上野 馨; 吾勝 常勲; 星 三千男
分析化学, 17(11), p.1439 - 1441, 1968/00
ウラン中のU含量は質量分析,放射化分析,線スペクトル分析などの諸法により測定されている。線スペクトル分析法ではUと放射平衡にある娘核種ThとUの放射能の比を測定し同位体比を求めている。UとTh(Pa)の平衡はウラン精製後約8か月を経て成立するものである。本報では、線スペクトル法をU-Thが非平衡の試料に適用できるように拡張し実用性を高めた。
東稔 達三; 石黒 幸雄; 高野 秀機
Journal of Nuclear Science and Technology, 4(12), p.601 - 606, 1967/00
被引用回数:2抄録なし
石森 富太郎; 藤野 威男
日本原子力学会誌, 4(1), p.16 - 24, 1962/00
抄録なし