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山本 忠史; 武藤 博; 加藤 義春
分析化学, 26(8), p.515 - 519, 1977/08
ジルコニウムのクロロホスホナゾ???錯体を3-メチル-1-ブタノールによって液々抽出し、ジルコニウムを吸光光度定量する方法について検討した。みかけのモル吸光係数は21.010cmmollである。 吸収極大は675nmにあり、吸光度は少なくとも2時間は安定である。抽出率はZrトレーサー実験により確かめたところ983%(n=3)であった。妨害元素について検討し、ニッケル基合金中のジルコニウム(含有率0.1%程度)の分析に適用した。本法は感度が高く、操作は簡単である。
橋谷 博; 吉田 秀世*; 安達 武雄
分析化学, 24(7), p.452 - 454, 1975/07
最近制定された耐熱合金のJIS法のコバルトの定量下限は0.1%であるが、原研で試作中の高温ガス炉耐熱合金分析用各種ニッケル基・鉄基合金標準試料にはコバルト含量が0.01%程度のものがある。また、最近原子炉構造材ステンレス鋼の線誘導放射能が保守点検上問題になっており、この面からも別法の開拓が望まれた。著者らは、ニッケル基・鉄基合金中のコバルトを対象に1-ニトロソ-2-ナフトールを用いる抽出光度定量法を検討した。確立した方法は、上記標準試料のほかウラン中のこん跡コバルトの定量にも用いた。高感度で(=310)、選択性も高く、アルミニウム、モリブデン、タングステン、ニオブ、チタン中のこん跡コバルトの定量に用いられる。
橋谷 博; 安達 武雄
分析化学, 24(1), p.49 - 52, 1975/01
多目的高温ガス炉の耐熱合金分析用標準試料の表示値を決定する分析の過程で、JIS法とくらべはるかに簡単なアルミニウムの定量法を開拓した。オキシンを用いて金属元素を抽出光度定量する際、シュウ酸塩が存在するといくつかの元素は酸性側での抽出が妨げられる。アルミニウムをはじめ12元素につきシュウ酸塩存在下における抽出PH範囲を検討し、影響の程度の差を利用して鉄基、ニッケル基耐熱中金中の0.1~2%のアルミニウムの定量方法を確立した。シュウ酸0.25g存在下pH5.6~5.8で鉄、ニッケルなどをオキシン錯体として抽出分離し、水相のアルミニウムをPH9~10で同様に抽出し光度定量する。各種の耐熱合金試料を分析しほぼ満足すべき結果を得た。この方法は、オキシン抽出光度法によるアルミニウムの定量において、選択性を高める手法の一つとして他にも応用できると考える。
橋谷 博; 安達 武雄; 勝山 和夫
分析化学, 22(10), p.1368 - 1370, 1973/10
微量モリブデンの定量方法としては、チオシアン酸やジチオールを用いる抽出光度法が広く用いられているが、標記合金の分析では他元素の妨害があり、あらかじめモリブデンを分離しなければならない。ところでオキシンは多くの金属と錯塩を作るが、モリブデン錯塩は比較的低いpHからクロロホルムに抽出され、抽出された錯塩は酸性度の高い水溶液と振り混ぜても逆抽出されないという点に特異性がある。著者らはこれらに着目し、軽水炉被覆管ジルカロイ-2および多目的高温ガス炉の開発で模索されているニッケル基、鉄基耐熱合金中のモリブデンの簡単な分析方法を開発した。試料溶解後、モリブデン2~100gを分取し、オキシンを加えたのち所定のpHからモリブデン錯塩をクロロホルムに抽出し、シュウ酸溶液で洗浄後380nmの吸光度を測定する。多量の鉄が存在する場合はアスコルビン酸存在下で抽出を行なう。分析の結果、これら合金中の不純物モリブデンは10ppm以下であった。
井澤 君江; 青柳 寿夫; 吉田 善行; 高橋 正雄
分析化学, 22(8), p.1046 - 1051, 1973/08
ナトリウム中の塩素の定量に水銀(II)-ジフェニルカルバゾン抽出光度法を適用し、1g以下のナトリウムを用いて1ppmまでの塩素を簡略に定量する方法を検討した。金属ナトリウムを水蒸気で分解し、硝酸で中和したのち水銀(II)-ジフェニルカルバゾン錯体をベンゼンに抽出し、塩素による吸光度の減少値から塩素量を求める。本法で塩素を定量する場合、ナトリウム中に存在する一般金属不純物は妨害を与えないが、臭素4g、ヨウ素13g以上が存在すると正の誤差を与える。本法によるナトリウム中の塩素の分析結果は電量滴定法によって得られた結果とほぼ一致した。
田村 則; 本島 健次
JAERI 1222, 11 Pages, 1972/06
ベリウム中の金属不純物の定量に抽出光度法を適応するための検討を行ない、いくつかの元素の低量法を確立した。アルミニウム、鉄、銅、モリブデンはオキシン、マンガンはジェチルジチオカバミン酸抽出分離ののち、2-メチルオキシン、ニッケルはジメチルグリオキシム、コバルトはジェチルジオカルバミン酸亜鉛をそれぞれ用いて行ない、有材相の吸光度を測定する。各元素の定量下限はppmである。
本島 健次; 橋谷 博; 坂東 昭次; 吉田 秀世*
JAERI 1148, 11 Pages, 1967/09
放射化分析における核種の分離とその化学収量の決定に抽出光度法を適用する検討をおこなった。最初の試みとして、2-メチルオキシンを用いるアルミニウムあるいは亜鉛中のこん跡ガリウムおよそインジウムの定量法を確立した。すなわちJRR-1で2週間照射し、適当な時間冷却した(ガリウムの定量では10時間,インジウムの定量では15分冷却)アルミニウムあるいは亜鉛試料を塩酸で溶解する。それぞれ5mgの担体とともにGaあるいはInを、2-メチルオキシン錯塩としてクロロホルムに抽出する。抽出液の放射能を測定し、別に抽出液の吸光度を測定して得た化学収量を補正する。ガリウムあるいはインジウムは、それぞれの放射能を標準と比較して求める。本法は簡単,迅速であり、ガリウムは0.5ppmまで、インジウムは0.1ppm程度まで定量できる。他元素の妨害についても、放射能,吸光度両面から検討をおこなった。
橋谷 博; 勝山 和夫; 本島 健次
分析化学, 16(5), p.478 - 482, 1967/00
著者らはEberleらのオキシン抽出光度定量法を追試、検討し、その一部を改良した結果、操作の容易な、しかも正確な分析方法を孤立することができた。この方法は、前述の容量分析法とともに、12実験所において3種のジルカロイ試料の分析に用いられ、容量分析法よりもすぐれた結果が得られている。
本島 健次; 吉田 博之; 今橋 強
分析化学, 11(10), p.1028 - 1032, 1962/00
鉱石中のウランの定量にオキシン抽出光度法を適用した。試料を王水で処理したのち硝酸酸性溶液よりTBP-ケロシンを用いてウランを抽出し、ついで炭酸アンモニウム溶液で逆抽出する。塩酸酸性とし炭酸ガスを追い出したのち、オキシンを加えpH7.8~8.5とする。一定量のクロロホルムでウラン-オキシン錯塩を抽出する。抽出液は大体二分し、一方は炭酸アンモニウム溶液で洗ってウランを除き、これを対照として他方の380mにおける吸光度を測定してウランを定量する。トリウム、希土類元素の影響はオキシン抽出法を行なう際にEDTAを添加しておけば除くことができる。本法によればウラン含量0.005%の鉱石中のウランは容易に定量できる。
橋谷 博
日本原子力学会誌, 4(5), p.287 - 293, 1962/00
各種のウラン合金燃料に関する基礎的な研究はわが国でもかなり行なわれており、日本原子力研究所金属研究室においても種々の元素を微量添加した合金系の研究が試みられつつある。添加元素にはアルミニウム、クロム、鉄、モリブデン、ニオブ、ニッケル、ケイ素、チタン、バナジウム、ジルコニウムなどが考えられており、添加量はそれぞれ0.1~5a/o程度である。
本島 健次; 橋谷 博; 勝山 和夫
日本原子力学会誌, 3(2), p.89 - 92, 1961/00
ウラン中の微量のニッケルをクエン酸塩の存在でジメチルグリオキシム錯塩としてクロロホルムで抽出し、抽出液の近紫外部における吸収を利用して吸光光度定量する方法については、すでに鈴木によって検討報告されている。この方法はかなり高感度であり、またジメチルグリオキシムはニッケルに対し特性的であって同時に抽出されるものはほとんどなくきわめて良法であると考えられたので、著者らはこの方法を強放射性のJRR-1燃料溶旅中の微量のニッケルの定量に応用すべく詳細な検討を行なった。ところがpH範囲、試薬量などの抽出条件、定量範囲、銅の影響などについて前記の報告と異なった結果が得られた。なお、その後鈴木、竹内は試薬としてジメチルグリオキシム・アルコール溶液の代わりにジメチルグリオキシムナトリウム塩水溶液を用いることにより,定量的にニッケルが抽出されるpH範囲がかわり、銅の影響が少なくなると報告し、これらをアルコールの影響であるとしているが、著者らの検討ではアルコールの影響はさほど大きくなく、ことさらにジメチルグリオキシムナトリウム塩を用いる理由は見出だされなかった。
本島 健次; 井澤 君江
日本原子力学会誌, 2(5), p.253 - 259, 1960/00
微量のアルミニウムの定量法としてオキンン抽出光度法がすぐれていることは一般に認められており、また、各方面に利用されている。著者らはこの方法を核燃料に用いられる高純度ウラン金属およびその化合物中の微量アルミニウムの定量に利用する目的で詳細な検討を行なった。この種の研究としては Margerum らおよび Burelback らの酢酸を用いてトリウムをマスクし、アルミニウムオキンン錯塩をクロロホルムで抽出分離したのち、吸光光度または蛍光光度定量している報告がある。また、最近 Biggers は同様な手段によりウラン中のアルミニウムの定量を試みている。しかし、いずれれも定量操作および試料中に共存する微量不純物の影響もしくはその除去についての検討が充分でない。著者らはさきにオキンン抽出光度法による微量ウランおよびトリウムの定量法を確立しえたが、その検討の際にウランおよびトリウムのオキンン錯塩の生成が酸性側では酢酸イオンの影響を、またアルカリ側では炭酸イオンの影響をはなはだしく受けることを知った。この性質を利用して、酢酸もしくは炭酸塩を加えてウランをマスクし、アルミニウム、鉄などの不純物金具をオキシン錯塩としてクロロホルムで抽出分離したのち、アルミニウム、鉄以外の金属は適当な洗浄溶液で洗って逆抽出除去し、この両者を吸光光度法で同時定量することにつき詳細な検討を行ない、その方法を確立しえた。