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本山 茂二; 角田 直己; 土屋 弘行*; 稲田 栄一*; 飛田 祐夫*; 堤 健一*
PNC TN841 77-24, 35 Pages, 1977/05
東海再処理工場には液化蒸留法を主体としたクリプトン回収プラントの設置が予定されている。クリプトン回収プラントでは蒸留塔内部で液体酸素と炭化水素,特にアセチレンが反応して爆発する危険性があるので,これを避けるために信頼性の高い酸素除去プロセスが必要となる。ところで,再処理工場ではせん断および溶解の2工程からのオフガスがパイロットプラントに導入され,各オフガスの主成分が空気および酸素であるため,プラント入口において酸素濃度がかなり変動するものと考えられる。そこで,酸素除去のプロセスとして軽水炉のオフガス系で実績がある触媒反応を用い,濃度変動が大きい酸素を確実に除去するために水素添加量を自動制御することとし,この自動制御装置について検討した。主要な検討項目を要約すると次の3点になる。
堤 健一*; 中村 久*; 近藤 勲*; 大内 義房; 本山 茂二
PNC TN841 76-08, 20 Pages, 1976/02
新型転換炉の炉材料としてジルコニウム合金が使用される。これらの受入分析、材料試験等に伴って合金成分および不純物元素の分析が必要となるが、従来より迅速機器分析法として、直接けい光X線分析法がすぐれている。しかし分析試料の形状に制限があり一定の形状以外の資料には適用できない。溶液けい光X線分析法をもちいることにより、試料の形状にとらわれることなく、少量の試料で化学分析法に近い精度の定量が可能でる。この溶解法によてジルカロイ-2合金中のすず、鉄、クロム、ニッケル、の分析方法を検討、確立した。
堤 健一*; 中村 久*; 酒井 文明; 本山 茂二; 大内 義房
PNC TN841 76-03, 14 Pages, 1976/01
ステンレス鋼およびニッケル基合金中の微量バナジウムを迅速に定量する方法を検討し確立した。本法は硫酸フッ化水素酸系において直接NBPHA-クロロホルムに抽出する迅速分析法で、ステンレス鋼およびニッケル基合金では共存元素の妨害が無視できるため、分析操作が簡単でしかも感度のよい分析法である。本法によれば、2ppm以上のバナジウムが定量でき、バナジウム0.040%での変動係数は1.07%と精度が良い。
中村 久*; 大津 幹男*; 堤 健一*; 本山 茂二; 落合 健一*; 鈴木 猛*; 近藤 勲*; 寺門 茂*
PNC TN841 75-10, 75 Pages, 1975/04
環境管理上重要な排水中のヒ素,フッ素および水銀など公害規制物質について精度,感度の点ですぐれかつ簡便な分析方法を確立することを目的に検討を行なった。その結果ヒ素についてはアルシン 原子吸光法,フッ素についてはイオン電極法,水銀については還元気化-原子吸光法により定量する方法を確立した。また現在,東海事業所において排水管理の対象としている汚染物質の標準分析方法についてもまとめた。
今 哲郎; 本山 茂二
PNC TN842 75-06, 36 Pages, 1975/03
本調査報告書は,核燃料再処理に伴なって発生する希ガスの分離・回収技術および利用の現状ならびに関係する問題点等について取りまとめたもので,内容の要点は次のとおりである。1. 発生する希ガスの量と放出による環境への影響(Kr,Xe)2. Kr,Xeの分離回収技術の現状。3. Kr,Xeの利用の現状。4. 回収Kr,Xeのコスト試算。5. 回収Xeのセールス上の問題点。
堤 健一*; 酒井 文明; 大内 義房; 加藤木 賢; 本山 茂二
PNC TN841 74-47, 11 Pages, 1974/07
新型転換炉の炉材料として重要なジルコニウム合金中の微量バナジウムを,2M硫酸-4Mフッ化水素酸溶液からのBPHA-クロロホルム抽出吸光光度法により,ジルコニウム等の共存のもとで直接抽出定量する新分析法を検討し確立した。鉄鋼分析などでは一般に主成分や防害元素を水銀陰極電解分離,イオン交換分離および溶媒抽出等の分離操作を行なった後に定量しているが,本法では溶解物をそのまま直接に抽出定量するため,分析操作が簡単で迅速分析ができる大きな特長がある。また,本法はジルコニウム合金だけでなく,ステンレス鋼等の他の炉材料合金にも適用できることを確かめた。
堤 健一*; 大内 義房; 加藤木 賢; 本山 茂二; 落合 健一*
PNC TN841 74-46, 15 Pages, 1974/07
新型転換炉の炉材料として重要なジルコニウム合金,特にニオブ含有ジルコニウム合金を対象にした微量タンタルの陰イオン交換分離 ビクトリアプル-B吸光光度分析法を検討し確立した。本法は試料をふっ化水素酸と塩酸で溶解して,まずタンタルとニオブを陰イオン交換樹脂に吸着させ,他の不純物を分離してから塩酸ふっ化水素酸溶液でニオブを溶離し,続いて硝酸 ふっ化水素酸溶液でタンタルを溶離させ,タンタル ビクトリアブルーB錯体をベンゼンに抽出してタンタルを定量する分析法である。本法の特長はニオブとタンタルを同一試料液から連続かつ定量的に分離できることで,微量タンタルが精度よく定量できるだけでなく,同時にニオブの定量が可能である。実用法を定めて実試料に適用し,非常に有用であることを確認した。
堤 健一*; 大内 義房; 酒井 文明; 加藤木 賢; 本山 茂二
PNC TN841 74-45, 17 Pages, 1974/07
新型転換炉の炉材料として重要なジルコニウム合金中のニオブの陰イオン交換分離-キシレノールオレンジ吸光光度分析法を検討し確立した。本法は試料をふっ化水素酸と塩酸で溶解して,タンタルとニオブを陰イオン交換樹脂に吸着させ,他の不純物を分離してからニオブを塩酸-ふっ化水素酸溶液で溶離し,ニオブをキシレノーレオレンジ光度法で定量する分析法である。本法によれば,5200ppmのニオブが定量でき,ニオブ100ppmでの変動係数は1.6%と精度がよい。また,本法はニオブとともにタンタルを一連のイオン交換操作によって,同一試料溶液から連続的に分離定量できる大きな特徴がある。
須磨崎 一治*; 岡部 正則*; 本山 茂二
PNC TN842 73-05, 48 Pages, 1973/07
動燃東海事業所放射線保健室に設置されている肺モニタを使用して,当事業所Pu燃料開発室と動燃大洗工学センターおよび原研東海研究所で就業する職員363名を対象にして実施した調査の報告である。人体に関する低エネルギー領域のバックグラウンド値の把握は,今後肺モニタを利用して,Pu作業従事者等の吸入被曝時における内部被曝管理を実施して行く上での基礎資料を与えるものである。この個人のバックグラウンド値は,個人の体格などによって相違することが考えられる。従って,今回の調査はPu燃料開発室で就業する者全員について実施し,個人別データの収集の他,これらの個人別データを基に統計処理を行って正常人体バックグラウンド値と体重などとの関係を解析し,個人の体重から人体バックグラウンド値の最良推定値を求める方法について考察した。この他,Pu作業従事者群と非従事者群とについて,バックグラウンド平均値を比較・検定したが,危険率1%で有意な差は認められなかった。
堤 健一*; 大内 義房; 照沼 友之*; 岡本 正文*; 本山 茂二
PNC TN841 73-24, 51 Pages, 1973/07
新型転換炉の燃料被覆管材料等に用いられる重要なジルコニウム合金(ジルカロイ-2)の受入分析等に関係して合金成分と不純物元素の分析が必要となるが、機器分析を利用して,これらの分析の迅速化をはかるため,機器分析に必要な標準試料(ZR14)を製作した。この標準資料の均一性試験を行なって十分な均一性を確かめたのち,3社分析技術研究会((株)神戸製鋼所,住友金属工業(株),PNC)にかけ,化学分析法による共同分析を行って表示値を決定し,これを基礎にして蛍光X線分析法および発光分光分析法に適用して好結果を得た。
原 悌二郎*; 本山 茂二; 関田 周畝*; 石黒 秀治*; 照沼 捷*
PNC TN841 72-19, 64 Pages, 1972/07
動燃東海事業所のプルトニウム燃料開発施設において現在実施している個人外部被ばくモニタリング計画および被ばく線量評価法の全般にわたりその概要を述べた。また線量評価法を確立するための技術データ,特にプルトニウムによる被ばく実効エネルギを算出した際の線量計照射試験結果を合わせて記述した。モニタリング計画については,プルトニウム被ばく形態の特徴,使用している各種線量計,従業員,来訪者等へのサービス様式,実施している定常,作業,事故時のモニタリングの概要,被ばく管理基準および過去の外部被ばく状況に関してまとめた。線量評価法については現在使用しているフイルムパッジ線量計,蛍光ガラス線量計および熱ルミネセンス線量計の測定法および線量評価法その他基本的特性に関して各線量計別に整理した。最後に実際のプルトニウム取扱作業場の放射線場を想定してのプルトニウム燃料による線量計照射試験を実施しプルトニウム取扱者の受ける被ばく実効エネルギと線量評価法との関係を検討した。
原 悌二郎*; 本山 茂二; 関田 周*; 照沼 捷*; 石黒 秀治*
PNC TN842 71-09, 14 Pages, 1971/11
人形峠鉱業所内作業従事者の外部被ばく線量を正確に測定,評価するには,温度,湿度依存性の少ない線量計を使用する必要がある。現在,人形峠鉱業所で個人被ばく管理に使用しているフィルムバッジ線量計と東海事業所で,局部被ばく管理,作業環境管理に使用している蛍光ガラス線量計のフェーディング比較試験を実施し,今後同所における個人被ばく管理用線量計選定のための検討を行なった。両線量計のフェーディング比較試験の結果,坑内で使用した場合,フィルムバッジ線量計については,1か月間でもフェーディングが認められたが,蛍光ガラス線量計については6か月間使用しても,ほとんど無視できる程度であった。
原 悌二郎*; 本山 茂二; 木下 睦*; 吉岡 信一*; 村野 徹; 五十嵐 孝行*; 石黒 秀治*; 北原 義久*
PNC TN841 71-33, 27 Pages, 1971/10
動燃東海事業所のプルトニウム燃料開発施設の本格的操業開始に伴い潜在的に存在する臨界事故に十分な対策を立てる必要が生じた。今回特に外部被ばく線量評価法について検討を加え基本的方針に関して考え方をまとめた。臨界事故時の被ばく者のスクリーニングはフィルムバッジ線量計内のインジウムの放射能をGMサーベイメータで測定することにより実施する。フィルムバッジを着用していなかったものは直接体内放射能をサーベイする。1,10,100remのスクリーニングレベルを考え,1rem以上の被ばく者から10cm3の血液を採取し,個人中性子線被ばく線量を求める。10rem以上の者は現場医師の診断を受け,また100remを超えた者は外部医療機関へ送る目安とする。ガンマ線被ばく線量はフィルムと熱ルミネセンス線量計を用いる。以上スクリーニング法および中性子線ガンマ線被ばく線量の算出法を重点的に検討した。ほかに臨界事故時線量計,ベルト式線量計,臨界事故時放射能測定装置および中性子線フルエンスの算出法についても検討を加えたので報告する。
原 悌二郎*; 本山 茂二; 関田 周畝*; 石黒 秀治*; 照沼 捷*
PNC TN841 71-15, 38 Pages, 1971/07
動燃東海事業所ではプルトニウムの本格的な取り扱いに伴い個人外部被ばく管理が重要となってきた。特に被ばく線量の正確な評価が管理上必須条件である。正確な線量評価方法の確立を目的として,現在動燃で使用しているフイルムバッジ線量計,蛍光ガラス線量計および熱ルミネセンス線量計の特性比較試験を実施した。各線量計の低エネルギ領域のエネルギ特性について詳しく検討した。またプルトニウムで各線量計を照射し線量計の読み取り線量比および実照射線量に対する感度比を求め被ばく実効エネルギを推定した。各線量計のエネルギ特性カーブから求めたプルトニウムからの放射線の平均エネルギは31KeVであった。ホモライト板および鉛板のしゃへい効果についても若干検討を行なった。