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飯島 勉; 弘田 実彌; 溝尾 宣辰; 白方 敬章; 藤崎 伸吾; 渡辺 秀明; 小川 弘伸; 山岸 耕二郎; 三田 敏男*; M.Cho*
JAERI-M 7888, 50 Pages, 1978/10
FCAでは高遠原型炉「もんじゅ」の模擬実験が進行中である。FCAVI-2集合体はVI-1集合体に続くその物理的モックアップ炉心の一つで、VI-1が「もんじゅ」の外側炉心のモックアップであったのに対し、VI-2は「もんじゅ」の内側炉心の組成を模擬した試験領域を、U-235を燃料とするドライバーで取り囲んだゾーン系である。VI-2集合体では昭和48年3月から49年4月まで1年以上にわたって種々の実験が行われたが、本報告はそれらのうち非均質臨界量、特性試験、プルトニウム高次同位元素の効果、サンプル反応度価値空間分布、核分裂比および核分裂率分布、燃料板パンチング効果、模擬ブランケット効果、ピン状燃料アッセンブリーによるピン-プレートの比較など主として臨界性に関する実験結果についてまとめたものである。
中野 正文; 溝尾 宣辰; 向山 武彦; M.Cho*
JAERI-M 6496, 21 Pages, 1976/03
深い未臨界状態にある体系の反応度を可能な限り正確に求めることを目的にFCA VI-2 B2集合体において一連の実験を行った。反応度測定法として5つの方法を採用したが、本報告はそのうち中性子源引抜き法による測定について述べる。BC量の変化、その挿入位置の変化により-2ドルから-7ドルまでの未臨界体系を作り、体系の内外に置いた5系統の測定系により反応度を測定した。外部中性子源としてコッククロフト加速器からの14MeV中性子を用いた。反応度の観測値の検出器位置依存性は、BCピン・クラスター位置との関係よりも中性子源位置との関係が大きいことが判明した。検出器位置の中性子検出効率を導入し、中性子源挿入時と引抜き後の検出効率の違いを補正すると体系内の観測値は互に一致するようになり、反応度の定義と厳密に一致する実験値を十分な精度で求めることが出来た。この実験値は中性子源増倍法による実験値と3%以内で一致した。
白方 敬章; M.Cho*; 飯島 勉
JAERI-M 6492, 91 Pages, 1976/03
ダブルシンチレータ・スペクトロメータは体系より引出した中性子ビームを1st シンチレータで散乱させ2ndシンチレータとの間の飛行時間の測定により入射中性子のエネルギー・スペクトルを求めるもので、本質的に微分測定法であり複雑なunfoldingを必要としない長所がある。この長所に着目して本法をFCA炉心その他の高速体系の中性子スペクトル測定に適用するために本スペクトロメータの開発を行なった。実際のスペクトル測定に適用した結果、数100KeV-数MeVの範囲において他の方法とくらべて優れた測定法であることが明らかになった。本報告書では本スペクトロメータの構成と特性、実際への適用例、測定データの解析等について詳細な検討と解説がなされている。
向山 武彦; 中野 正文; 溝尾 宣辰; M.Cho*
JAERI-M 6067, 21 Pages, 1975/03
深い未臨界状態にある体系の反応度を可能な限り正確に求める事を目的に一連の実験を行った。採用した種々の反応度測定のうち、本稿では中性子源増倍法による測定について述べる。BC量の変化、その挿入位置の変化により、-2%k/kから-7%k/kの問に7つの未臨界体系をつくり、体系の内外に11系統設けた測定系の観測値の傾向を調べた。体系内の検出器による観測値のバラツキは大きいが、遠くでの観測値は一定の値に収束する事が判明した。検出器の位置を考慮した検出効率を導入してBC投入による中性子束の歪の効果を補正してやると体系内での観測値は互によく一致するようになり、反応度の定義と厳密に一致する実検値を十分な精度で求める事が出来た。計算値とは3%以内の差で一致した。
溝尾 宣辰; 中野 正文; 向山 武彦; M.Cho*
JAERI-M 6066, 43 Pages, 1975/03
大きな負の反応度の測定は、LMFBRにおける安全性および経済性の問題として提起されている。本研究は、FCA VI-2 B2集合体において、特異点のある深い未臨界系を作り、体系の反応度の測定および計算を行ったものである。特異点としては、濃縮BCピン・クラスターを3種用意し、約-2%k/kから-7%k/kの負の反応度をもつ7体系を構成した。臨界つり合い法、中性子源増倍法(SM法)、パルス中性子法(PNS法)、中性子源引抜き法(SJ法)およびRod drop法(PD法)で測定した。SM法の観測値は、BCピン・クラスターとの位置依存性が極めて強いが、遠方に行く程一定値への収束的傾向が判明した。この値は、CBT法や計算結果と良く一致した。PNS法およびSJ法においては、観測値は点状中性子源との位置依存性が強く現れることが判明した。