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吉田 勝; 浅野 雅春; 嘉悦 勲; 山田 英寿*; 中井 克幸*; 湯浅 久子*; 志田 圭三*
J.Biomed.Mater.Res., 19, p.615 - 629, 1985/00
被引用回数:7 パーセンタイル:40.11(Engineering, Biomedical)放射線重合法によって作った徐放性機能をもつホルモン含有針状(0.8mm径,3mm長)ビニルポリマー複合体をラットの背中皮下,睾丸,そして右葉の前立腺腹葉に挿入した。埋入箇所と薬理作用(SV,DLP,VP,Ad、Tの重量変化を尺度)の関係を、最高12W埋入することによって検討した。AA560を用いた時の薬理作用は皮下埋入が著明で、次いで睾丸そして前立腺腹葉の順であった(36g daily,in vitro放出量)。同じ傾向はEstracyt(R)を用いた時にも観察された(15g)。埋入箇所に依存した薬理作用の違いはE-17を用いた時に出現しなかった。しかし、この複合体は用いた薬物の中で最も強い作用を示した(6g)。一方、CMA含有複合体系の場合(28g)薬理作用は埋入箇所が異っているにもかかわらず全く出現しなかった。上述した結果と薬物を単に経口・静注した時の結果についても検討を加えた。
浅野 雅春; 吉田 勝; 嘉悦 勲; 山中 英寿*; 中井 克幸*; 湯浅 久子*; 志田 圭三*
J.Macromol.Sci.,Part A, 21(5), p.561 - 582, 1984/00
ポリ(N-カルボキシ-アミノ酸無水物)を150kg/cmの圧力下、50,100,150,そして200Cの温度で処理した。処理担体の殆どが溶融と体積収縮を伴なった。この場合、処理担体の溶融温度は一般に、担体自体のもつ融点(m.p.)より顕著に低かった。得られた担体(加圧-加熱処理法)は high rigidity と transparency をもっていた。これらの担体の生体分解性はmale Wistor rat の背中皮下部に最高で100日間埋め込んで評価した。この研究に用いたホモおよびコポリマーは殆ど生体分解しなかった。しかし、脱ベンジル化した terpolymen(例えば、-benzyl-L-glutamate/glutamic acid/L-leucine)は著明な生体分解を伴った。この場合、生体分解速度は系中の組成比に依存した。これらの結果に基ずいて、担体の in vivo 分解の入力メカニズムの検討もおこなった。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 浅野 雅春; 志田 圭三*; 山中 英寿*; 中井 克幸*; 湯浅 久子*; 鈴木 慶二*; 若林 克己*; 白石 明*; et al.
人工臓器, 13(3), p.1168 - 1171, 1984/00
前立腺等の泌尿器官に薬理(萎縮)作用を有し、ホルモン療法剤として注目されているLH-RH類似物質(アナログ)を放射線重合により親水性アクリレートと疎水性アクリレートの共重合体中に固定化し、その長期リリース挙動、薬理作用などを検討した。担体からのLH-RHアナログの溶出は100日~200日にわたってコンスタントに続き、微量のけ中濃度レベルを維持することがインビトロ実験ならびにラット実験から明らかになった。また前立腺等に対する萎縮効果もラット実感から確かめられた。副作用や異物反応はほとんど認められなかった。この方法は注射投与を頻繁に継続するよりもはるかに筒便で有効であり、臨床的適用性が高いものと判断され、今後前立腺癌の治療法としての発展が期待される。
吉田 勝; 浅野 雅春; 嘉悦 勲; 山中 英寿*; 中井 克幸*; 志田 圭三*
高分子論文集, 41(3), p.145 - 150, 1984/00
被引用回数:1 パーセンタイル:14.33(Polymer Science)ポリエチレングリコール(Mn=1900-2100)を含む徐放性テストステロン複合体を去勢したウイスター系ラットの背中皮下に最高で90日間にわたって埋入した。埋入から7,30,90日目に複合体から放出されたテストステロンのin vivo累積量は各々498,2120,6913gであった。これはポリエチレングリコールを含まない複合体系のin vivo累積放出量より約3.2倍増加した。一方、ポリエチレングリコールを含む複合体系のin vivoとin vivoにおける累積放出量を比較した場合、in vivoより約2倍高い値を示した。このことから、ポリエチレングリコールが生体組織内における薬物の透過・拡散(輸送)を促進する物質として働いていると結論した。これは血清テストステロン濃度および前立腺腹葉の重量変化を尺度とした薬理作用の結果からも示唆される。
吉田 勝; 浅野 雅春; 嘉悦 勲; 中井 克幸*; 山中 英寿*; 鈴木 孝憲*; 志田 圭三*; 鈴木 慶二*
Biomaterials, 4, p.33 - 38, 1983/00
被引用回数:17 パーセンタイル:68.39(Engineering, Biomedical)長期間にわたって緩徐な薬物溶出性能をもつ複合体を低温過冷却状態においてガラス化性モノマーの放射線重合によって試作した。複合体からのTSSのin vitro溶出はmatrix-controlled processに従うことが見出された。この場合、drug deliveryの速度は担体の親水性に依存し、含水率が増加するほど増加した。in vivo実験の場合、複合体は30日間の試験期間にわたって去勢したウイスター系ラットの背中の皮下に埋入した。TSSのin vivo速度はin vitroのそれに比べ抑制された。この抑制作用は担体の親水性とよく対応していることが分った。一方、ラットにおける生理学的機能はTSS包含複合体を用いて前立腺腹葉の重量およびserum中の薬物濃度を測定することにより検討した。前立腺腹葉の重量は薬物の溶出速度の増加に伴ない直線的に増加する傾向を示した。またserum中の薬物濃との間にもよい対応関係が認められた。さらに担体自体の生体適合性に関する評価も試みた。
嘉悦 勲; 吉田 勝; 浅野 雅春; 山田 明夫*; 桜井 靖久*; 中村 光司*; 高崎 健*; 羽生 富士夫*; 中井 克幸*; 山中 英寿*; et al.
人工臓器, 12(2), p.689 - 692, 1983/00
MMC-高分子複合体を低温放射線重合法により、またTS-ポリペプチドあるいはTS-タンパク質複合体を加圧加熱溶解法により試作した。ビニルポリマー系複合体は複合対中の薬物濃度が高いにも拘らず血液障害を認めずかつ抗腫瘍効果を示した。しかしながら、埋入物周辺の癌細胞に対する有効な作用領域は比較的限局性であることが判明した。そこで上述した作用領域を拡大するため、薬物の生体での拡散透過を促進するような物質、例えばUK,PEG,DMSOあるいはSDSを複合体に共存させてその効果を検討した。一方、消化性担体については、放射線照射によって担体の消化速度を早くしたり、あるいは遅くしたりすることが可能であることを見出した。このような担体特性を薬物の情報化に応用し、担体-薬物複合体の試作条件および薬理機能との関連において検討した。
浅野 雅春; 吉田 勝; 嘉悦 勲; 中井 克幸*; 山中 英寿*; 志田 圭三*
高分子論文集, 40(9), p.525 - 530, 1983/00
被引用回数:5 パーセンタイル:38.39(Polymer Science)100kg/cmの圧力下で加熱溶触処理の後、線照射した-グロブリン担体をWistan系ラットの背中皮下に埋入した。この担体のin vivo分解は埋入開始から90日目で約1.9%であった。一方、0,0.005,0.01そして0.1W/V%のペプシン溶液を用いた時の担体の37Cでのin vitro分解は媒液に浸漬してから90日目で各々1.2,31.4,45.7そして53.9%に達した。これらの結果に基づいて、テストステロンを加圧加熱溶触処理の後、線照射した-グロブリン中に複合化した。この場合、担体自体のin vivo分解は薬物の共存によって著しく加速され、90日目で57.4%にまで達した。薬物のin vivo溶出持続期間は本研究の場合、60日が限度であった。さらに、テストステロンのin vivo溶出と薬理作用の関係についても検討した。
吉田 勝; 浅野 雅春; 嘉悦 勲; 中井 克幸*; 山中 英寿*; 志田 圭三*; 鈴木 慶二*
医学のあゆみ, 122(2), p.103 - 104, 1982/00
テストステロン(T)含有ポリマーマイクロスフィア(PMS)を低温放射線サスペンジョン重合によって試作した。分散保護剤にPVAおよび-グロブリン(GB)を使用した。PMSの粒度分布をcoulter counterを用いて測定したところ、PVAを用いた時は150m付近に極大値をもつ比較的シャープな粒度分布を示すのに対し、GB系では極大値が小粒子側に移り(90m付近)、その分布はブロードであった。GB系におけるPMSからのTの溶出量は30日目でin vitroが19.8mg、in vivoが9.9mgであった。in vivoにおける薬物の溶出抑制は粒子表面に粘着した生体細胞によって拡散抵抗が増大したためと思われる。このPMSから放出されたTの生物学的作用(physiological response)は四中濃度および前立腺腹葉の重量変化を測定することにより検討した。その結果、本研究に用いたPMSは30日以上にわたる薬物の溶出性能と薬理作用をもっていることが分った。また、同時に素材の生体提合成についても評価を試みた。